第6話 教導官だけど愛さえあれば関係ないよねっ!
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言うてんのはフェイトちゃんのことや』
『私?』
『そや。なんや訓練のじかん随分とリク君とイチャイチャしとったらしいやん』
『ふえ!?わ、私そんな事してないよ!誰が言ったの!?』
『シグナムや。それにエリオやキャロも言っとたで』
『ええ!?ち、違うよ!私とリクは別にそんなんじゃないし、それにリクだって私の事なんか別に好きじゃないと思うし…。なのにそんな事言っちゃリクが可哀想だよ』
『ふっふっふ。そないな事考えとる時点でフェイトちゃんがリク君に惹かれとるのは明白や!』
『ええ!?そ、そうなのかな…』
『そや!!フェイトちゃんはリク君の事が好きなんや!!』
はやては人差し指をビシッ!と、フェイトに向ける。
一方のフェイトは、はやての言葉に妙に納得した表情をした後、その顔を真っ赤に染めはじめる。
『そ、そうなんだ。私、リクの事が好きなんだ…』
「「チョロッ!!?(小声)」」
『ん?いまなんや声が聞こえんかった?』
『そ、そうなんだ、私、恋してるんだ…』
『あかん、全く聞こえてへん。まあええか。フェイトちゃーん、もう寝るよー』
『あ、うんそうだねはやて』
こうして二人は大きなベットに入る。
ちなみに二人は既に別の所にあるシャワールームでシャワーを浴びている。
『ほなお休みなぁ。…ぐう』
『ふふ、寝るの早いよはやて。…ぐう』
「お前も早いわ(小声)」
「フェイトちゃんも早いよ(小声)」
そして残された馬鹿二人。
いや、少なくともなのはは普段全然バカではないのだが、この状況下では馬鹿と表現するしかない。
「今出てもバレないと思うか?(小声)」
「無理だよ。フェイトちゃんなら絶対気付くよ(小声)」
「マジかよ。ならいつまでこのままでいるつもりだ?俺は役得でも高町隊長は―――(小声)」
その時、なのはは、リクを見た。
ちなみに身長差で必然的に上目使いになり、リクの心臓は高鳴る。なのはは恥ずかしさでドクドクドクといった感じだが。
「もう敬語使ってないんだからなのはって呼んでよ(小声)」
それは普段の高町なのはではあり得ない、少しだけ挑発的な色を含んでいた。
「なに言ってん…言ってるんですか。上官を呼び捨てなんて出来るわけありません(小声)」
「なら上官命令だよ。これからわたしに対して敬語は要らないから(小声)」
なのはの言葉に真意がリクには分からなかった。
上官に対して敬意を払わない口調…つまりはタメ口で話す事は、組織内での規律を乱す事に繋がる。いくら機動六課自体がそういう縦社会から大きく外れた内部空気を醸し出しているとは言っても、最低限の礼儀は必要だ。
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