第6話 教導官だけど愛さえあれば関係ないよねっ!
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はにとっては地獄からの呼び声に近い。
まあ、ふざけてさっさと服を着なかったなのは、そしてそれ以上に、なのはをからかっていたリクが全面的に悪いのだが、二人の脳内からはそんな考えは抜け落ちている。あるのはどうやってこの後待ち受ける状況を切り抜けるかである。
「う…くっ…あぐッ…」
と、いきなりリクは嗚咽を漏らし始める。
なのははギョッとしてリクの方を向くと、そこには涙を流すリクの姿が。それを見たなのははリクの真意を直感で理解する。
「わたしをパワハラ教官にするつもりなの!?」
「すいません高町隊長。これしか道は残ってな―――ぐえっ!!」
「ふざけないでそんなの絶対に許さないよ!!」
普通なら、なのはの事をキチンと理解してくれているフェイトとはやてならば、リクが泣いていたとしても、即座になのはが悪いなどとは思わない。それどころか、リクの思惑にも気づくだろう。
まあ、なのはがそんな事にも気づかないくらい動揺しているということなのだが。
―――ウィィィン。
ドアが開く。
―――ガシッ!
なのはがリクの服の襟をガッシリと掴む。
―――グイッ!!
そして、全力で引っ張る。
―――ガチャ。
部屋にある使われていない、クローゼットを開く。仕事が忙しく、買い物などをする機会がないなのは達三人は、あまり私服を持っていないのだ。普段は管理局の制服を着てるので別段問題は無い。
―――バタン。
そして、なのはと、なのはに引きずられたリクは、共にクローゼットの中に入る。
「ちょっと何してんだあんた!?(小声)」
余りに余りななのはの行動に、敬語すら忘れている。
「し、仕方ないでしょ焦ってたんだから!!(小声)」
「分かってんのか!?この状況見られたらどう言い訳すんだ!?(小声)」
「そんな事知らないよ!それにリク君が悪いんだ!女の子下着でえっちな事するから!!(小声)」
絶体絶命(社会的に)な状況下でも喧嘩し続けるリクとなのは。ある意味では仲が良い二人なのかもしれない。
『あれ?なのはちゃんおらへんで?』
―――ギクゥ!!
クローゼットの外から聞こえるはやての声。
都合よくなのはの存在を言われ、隠れている二人は同時に身体をビクッと震わせた。
『また仕事でもしてるんじゃない?』
はやての疑問にフェイトが答える。
『ん〜、そやな。なのはちゃんなら十分考えられるわ。花より団子もとい、男より仕事やもんな、なのはちゃんは』
『それは私達にも言えると思うよ、はやて』
『私達、やて?』
『え?もしかしてはやて好きな人出来たの?』
『ちゃうちゃうフェイトちゃん。私が
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