第6話 教導官だけど愛さえあれば関係ないよねっ!
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て近づいてくる魔導師は、フェイト=T=ハラオウンと、八神はやてなのは間違いない。
「―――くそっ」
「え―――きゃっ!?」
何を思ったのか、リクはなのはの手を握り、そのまま無理矢理立たせ、一緒に部屋に入った。
「え、え、な、なに?」
先程まで泣いていたなのはは、いきなりの事に混乱する。
しかし、リクはそれどころではない。一刻も早くこの状況を何とかしなくてはいけないのだ。
「高町隊長、クローゼットはどこですか」
努めて冷静になる努力をしながら、なのはに言った。
「えっと、そっちにあるけど…」
なのはが指差した方へ歩いて行き、リクはクローゼットを思いっきり開けた。
「ええ!?な、何してるの!?」
「そりゃ勿論高町隊長に服着て貰うに決まってます。全裸じゃマズイですから」
「う…、そ、そりゃそうかもしれないけど、女の子のクローゼットを開けるのは―――」
「もうすぐフェイト隊長と、八神部隊長が来ます。流石に今の高町隊長を見られる訳にはいきませんから」
リクの確信めいた言葉に、なのはは「そ、そうなんだ…」と、半ば無理矢理納得した。というかしてしまったという感じか。
そこで、ふとなのはは気付く。自分がやればすぐに終わるのではないか、と。
「あっ、リク君ちょっと待ってわたしがするから―――ってそれはフェイトちゃんのー!!」
そう叫ぶなのはの前には、一枚の黒い下着を持つリクの姿が。
素早くなのはは、リクの手からフェイトの下着を奪い取る。
「あ、すいません。やっぱり高町隊長のじゃありませんでしたか。ブラのサイズがどう見ても合ってな―――」
「じゃあなんで手に取ったの!?」
「ムラムラしたので」
「あ、そうなんだ。なら仕方な―――くないよっ!!ダメだよ女の子の下着を手に取ったら!!」
「―――――――――」
「なに、驚愕!!みたいな顔してるの!?常識だよ常識!!」
「分かりました。なら高町隊長の地味で可愛げのないダサい下着で我慢します」
「そこまでダサくな…いよね?カワイイ下着持ってるよねわたし?」
「それは見て見ない事には」
「ならわたしの一番のお気に入りを見て判断―――ってその手にはくわないよっ!?」
と、その時。
『あー、今日も仕事きっついなぁ』
『少しは休まなきゃダメだよはやて』
『何言うとんの。フェイトちゃんも無理しすぎや』
『それを言うならなのはもだよ』
『アハハ、そうやなぁ。なのはちゃんも相当ガンバっとるからなぁ』
「「やっべええええええ!!!」」
扉のすぐ近くから聞こえてくるフェイトとはやての他愛もない会話。しかし今のリクとなの
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