第二十四話 難波その七
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「カレーの次はたこ焼きで」
「いこうね」
里香も笑顔で応える、そしてだった。
五人はカレーの後は難波グランド花月の方に行った、そしてその近くにあるそのたこ焼きを食べたのだった。
たこ焼きを食べてからグランド花月の方に向かう、だがその前にまたたこ焼きを買って食べてそこで琴乃がそのたこ焼きの話をした。
「大阪ねえ」
「そう、大阪よね」
「たこ焼きって」
「一番大阪じゃないの?」
琴乃は四人にこうも言った。
「そう思うけれどどうかしら」
「味が?」
「それが?」
「味も雰囲気もね」
そちらもだというのだ。
「大阪よね」
「まさにね」
「そうよね」
「うん、これを食べてると」
里香はたこ焼きをはふはふと食べ続けながらこうも言う。
「飲みたくなるっていうか」
「お酒?」
「ビール?」
「いえ、焼酎をね」
それをだというのだ。
「それを一緒にね」
「飲みたくなるのね」
「つまりは」
「ええ、そうなの」
こう言った里香だった。
「だから焼酎なの」
「そういえば大阪の食べ物って焼酎合いそうよね」
琴乃もたこ焼き、それを食べながら言う。
「濃い味だから」
「おソースとかね」
「カレーは違うけれど」
カレーと酒は中々合わない、カレーの濃厚で刺激的な味が酒、どんなものであってもそれ勝ってしまうからだ。
だからだ、カレーは駄目だったのだ。
「それでもね」
「豚饅や餃子にしてもラーメンにしても」
「このたこ焼きにしても」
合うというのだ、焼酎に。
「飾った食べ物じゃないし」
「焼酎よね」
「夜に食べるつもりの串カツもよね」
彩夏は夜の予定のことを話した。
「あれも濃い味で」
「そうそう、焼酎よね」
「ビールじゃなければ」
五人で話す、そしてだった。
美優はたこ焼きを食べ終えて発砲スチロールの舟、爪楊枝もあるそれを傍にあるゴミ箱に捨ててから四人に言った。
「じゃあ食べ終えたらな」
「それでよね」
「次はね」
「グランド花月入ろうな」
そちらの方を見て四人に言った言葉だ。
「そうしような」
「そうね、次はお笑い」
「それね」
「食べて笑って」
既にもう笑顔になってそれで言う美優だった。
「それで明るく生きるか」
「そうしようね、それじゃあ」
「今からね」
他の面々も次々と食べ終えて舟と爪楊枝をゴミ箱に入れてそうしてだった。
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