第三十話 誘引
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ブラウンシュバイク公から勇者に相応しい処遇をしろと言われている」
「ブラウンシュバイク公が……」
ちょっと驚いたようだな、シェーンコップ。リンツ、ブルームハルト達と顔を見合わせている。もう少し驚かしてやるか。
「公はお前達に好意を持っているようだな」
「……」
「嘘ではないぞ、本当の事だ」
「あの坊やがか?」
口の悪い奴だ、帝国きっての実力者であるブラウンシュバイク公を坊やとは……。少し懲らしめてやるか、俺はにこやかに笑みを浮かべた。
「能力は有るし信頼できる方なのだがちょっと変わった所が有ってな、何と言うかゲテモノ好き、いや悪趣味なのだ。良かったな、シェーンコップ、公に好意を持たれて」
シェーンコップが憮然としている、そして奴の部下達、俺の部下達が笑いを堪えていた。ザマアミロ、もっともこれも嘘ではないぞ、シェーンコップ。シュターデン、オーベルシュタインを抜擢するなどどう見ても趣味が悪いだろう。おかげで俺まで変な目で見られるのではないかと心配だ。後で注意をしておこう、公には上に立つものとして少し気を付けて貰わんといかん……。
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