暁 ~小説投稿サイト~
魔法少女リリカルなのは ~優しき仮面をつけし破壊者~
無印編 破壊者、魔法と出会う
9話:宝・石・奪・取&疾走しちゃうぞ☆
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じゃないか」
〈 KAMEN RIDE・FAIZ! 〉

しゃべりながらもカードを使用し、その体をディケイドから黒を基本としたスーツに銀色の装甲をつけ、赤いラインが走った姿、仮面ライダー「ファイズ」へと姿を変える。

「っ!?総員攻撃態勢!警戒を怠るな!」
「時間がないんだっけか?ならすぐ終わった方がいいよな」

それを見たクロノは周りを囲む連中に指示を出す。そんな中、さらに一枚カードを取り出し、ディケイドライバーへと入れバックルを回す。

〈 FORM RIDE・FAIZ AXEL! 〉
「十秒間だけ待ってくれ。それで終わらせるからよ」
「なっ!?」

音声と共にファイズの胸部の装甲が展開され、複眼や体に走るラインの色が変わる。ファイズの高速移動形態、アクセルフォームだ。
俺の十秒間という宣言に驚くクロノ。その間に俺は左手を動かし、右手首に装着されているコントロールデバイス、『ファイズアクセル』のスタータースイッチへと指を伸ばす。

「総員、一斉攻撃!」

「遅ぇよ…」
〈 Start Up 〉

クロノの声が響くが、時既に遅し。俺の指はスイッチを押し、ファイズアクセルから音声が流れる。















〈 Start Up 〉

その謎の音声と共に、周りを取り囲んでいた魔導師達の攻撃が一斉に降り注ぐ。
攻撃で出来た爆煙が消えると、そこにはディケイドの姿がなかった。

「なっ、あいつは一体何処に…」
「ぐっ!?」

クロノはすぐに周りを見渡すが、すぐに周りに変化が起き始めた。ディケイドを取り囲んでいた魔導師の一人が急に倒れたのだ。

「おい、どうし―――ぐはっ」
「がっ…」
「ぶっ!」

近くにいた一人の局員が状況を確認する為に声を出すが、すぐに自らに襲いかかる痛みに悶え倒れる。そして次々と周りにいる局員が倒れていく。

「っ…総員、警戒態勢!」

そう叫ぶクロノだが、それでも被害が止まる事はなかった。その他に聞こえるのは、何処からか聞こえる電子音だけだ。

(くそ、どうなっている!?)
『十秒間だけ待ってくれ』
(まさか、これは奴がしている事で…本当に十秒で…!?)

〈 Three 〉

どんどん倒れていく局員。そしてカウントのように響く音声。

〈 Two 〉

30人程いた魔導師も、ほぼ…いや――――

〈 One 〉

――――全員地に伏せてしまった。

〈 Time Out. Reformation 〉
「これで十秒っと」
「っ!?」

音声が止んだと同時に、クロノの後ろからディケイドの声が聞こえる。クロノはすぐにデバイスを構えながら振り向く。そこには先程の銀色の姿ではなく、会
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