暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
9話:宝・石・奪・取&疾走しちゃうぞ☆
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クロノが展開した魔法で視界は一気に変わる。その変わりように、少し目をつぶる。
そして次に目を開くと、そこはどこかわからない場所だった。

[え〜っと、ディケイドさん、ユーノ君。ここって一体…?]
[時空管理局の、次元航行船の中だね。簡単に言うと、いくつもある次元世界を行き来する為の船、っていえば、わかるかな?]
[あ、あんま簡単じゃないかも…]
[俺は何となく理解した]

と言うのも、実際ディケイドの世界とか、そんな要素があったから、なんとなくな感じだが。

しばらく念話で話していると、奥にあった扉の前まで来た。扉は自動で開き、俺達が先に進むとこれまた自動でしまっていく。

「あぁ、いつまでもその格好でいるのも窮屈だろう。バリアジャケットとデバイスは解除して平気だよ」
「あ、そっか。そうですね。それじゃあ…」

クロノの言葉を聞き、バリアジャケットとデバイスを戻すなのは。てか、そんな簡単に解除していいのか?

「君も、元の姿に戻ってもいいんじゃないか?」
「あぁ、そう言えばそうですね。ずっとこの姿でいたから、忘れてました」

クロノの提案にそう答えるユーノ。本当の姿?と思っていると、ユーノの体が発光し始め、その姿を徐々に変えていく。

「ふぅ。なのはにこの姿見せるのは、久しぶりになるのかな?」
「へ、え、あ、え……」


「ふえぇぇえぇぇえぇええぇぇぇぇぇ!!?!?」


光が晴れ、人の姿になって立ち上がるユーノ。それを見たなのはは一瞬固まるが、すぐになのはの叫びが部屋をこだまする。

「…なのは?」
「ユーノ君ってユーノ君って、あの、その、なにぃ?!えぇ、だって、嘘!?ふえぇぇぇぇ!?」

「君達の間で、何か見解の相違でも?」
「えっと、なのは。僕達が最初に出会った時って、僕はこの姿じゃあ…」
「違う違う!最初っからフェレットだったよぉ!!」

その言葉を聞き、ユーノは記憶の中を探る。そしていかにもチーン、という効果音が出そうな程の顔を見せる。

「あぁ!そうだ、そうだ!ぁぁ、ごめんごめん…」

そうかぁ、ユーノは実は人間だったんだ〜。だから人の言葉も話せるんだ〜。

―――さて……

ガシッ!
「うわっ!?」
「ちょっと待てや…」

ふざけた思考も途中で止め、俺は右手を伸ばしユーノの頭を握る。所謂アイアンクローと呼ばれるものだ。

「え、えぇっと…ディケイドさん、何か…?」
「しゃべるな。俺がする確認に答えろ」
「は、はい…」

突然の出来事に戸惑いながらも問いかけてくるユーノだが、いつもよりドスの利いた声で話す俺に恐れをなしたのか、小さく返事をした。

「お前は、なのはに自分が人間だという旨を伝えたか?」
「い、
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