第10032次進化実験
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
私は上条さんを騙して次の実験会場になる貨物駅に来ていた。
実験開始時刻が20:00からなのでまだ余裕がある。
「どーして此処にいるんだよ。てめぇーは帰って仕事でもしていやがれ。」
「かなり早いご到着ね。私が此処にいる理由はあなたもわかっているはずよ。」
だってさっき言ったもん。
こんな短時間で忘れたのなら相当やばい。
「そうかよ。でもよ、実験を止めたいのならお前が俺を倒すしかないんじゃねえか。」
それもそうだよね。
「それとも俺には勝てねぇか?」
「バカ言わないで頂戴。私もあなたと同じ超能力者よ。」
「確かにな。でもよ、お前の能力なんかじゃあ俺の能力に太刀打ち出来ねぇぞ。」
ここまで言われたのは本当に久しぶり。
なんだかやる気がでちゃうよ。
「それによ。俺もお前能力判定は同じ第1位。どちらが上かハッキリしようじゃねぇか。」
一方通行に触れたらその時点で負け。
そうなると一方通行の演算を乱す以外に方法は無い。
でもどうやって?
絶対強者に弱点何てあるの?
「一方通行。私の本当の順列は極秘事項なのよ。口に出さないで貰えるかしら。」
そして私の本当の順列については極秘事項。
また長点上機学園中等部には私同様にあまり知られていない超能力者がいる。
能力は座標移動。
しかし今はそんなことどうでもいい。
とにかく私の順列は極秘事項なんである。
何故かと言うと、私が絶対能力者進化実験の初期計画で失敗したから第1位の順列は極秘になってしまった。
「そろそろ時間だ。そこをどけ。」
私の前を通ろうとしたから腕を広げて止めた。
「私がここにいる理由知っているくせによくそんなこと言えるわね。」
「なに言ってんだ。お前が俺を止める?無理に決まってるんだろうが。」
普通に考えれば無理だろうけど私の四つ目の能力である予知能力。
これさえ使えば一方通行の行動パターンがわかるはず。
私は演算を開始した。
「なにをしてんだ。ビビって能力が使えないのか?」
今に見てろ。
私の能力で倒してやるんだから。
「なぁ。お前の敵である俺が言うのもなんなんだけどよ。お前、やる気無いよな。」
えっ。
一方通行が今私にやる気が見えないって言った。
「私ってそんなにやる気がないように見える?」
「ああ。多分だが誰でもわかるぜ。」
そんなになの。
結構上手に隠していると思ったのに。
って演算とめちゃったよ。
また始めから演算するのはめんどくさいな。
「どーした。今さらおじけついたのか。」
おじけついたのではない。
た
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ