第四章 空白期編
第八十九話 『オルタ降臨。翠屋恐怖の日』
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そこには黒く染まった鎧を着用した反転したアルトリアの姿があった。
当然くせっ毛はなくなっている。
でもそれを見てネロがいち早く反応し、
「セイバー!? バカな! 彼奴は余が倒したはず!?」
「…なにを言っている? それよりシホ、食事にしようか」
「は、はい。我らが王様!」
シホは泣きそうになりながらも「ははぁー…」とアルトリアに頭を垂れる。
「シホちゃん…? なんで、そんなに低姿勢なの…?」
「なのは達は感じないの!? あの空間が歪むようなアルトリアの殺気と威圧感に!
そしてアルトリアは今や逆鱗を触られて反転してしまった…!」
「逆鱗とは…?」
「アルトリアのくせっ毛よ…。あれを掴むとアルトリアは性格が反転してオルタナティブに変身してしまうのよ」
「な、なんと…そのような事が!」
「なのは、もしかして触ってしまったのですか…?」
「う、うん…つい気になっちゃって…」
「そうだ、シホ。翠屋にでもいくとしようか。ぜひ味を見てみたい!」
「だ、ダメです、王様! あなたのような人が行く場所ではありません! だから今回はこの場だけで納めてください!」
「王の決定を覆すというのか? シホ、お前はそこまで私に逆らうのか…?」
そしてアルトリアの殺気が瞬時に倍増した。
シホはそれに恐怖しながらも、
「そんな滅相もございません。ですができれば…!」
「聞かん! 翠屋にいくぞ。…っと、そうだな。服を変えるとしようか」
アルトリアはなにを思ったのかその姿を光らせて次には黒いゴシック系の服装へと変わっていた。
いつその服装を手に入れたという突っ込みは無しで。
「さて、ではまいろうか。私が翠屋の味を審判してやろう」
「は、はい…わかりました。我らが王様…。―――翠屋が潰されるぅ…!?」
シホは翠屋の未来を案じ悲観する。
「シホちゃん、翠屋が潰されるって、いったい…?」
「もう取り返しはつかないわよ。今、アルトリアの味覚は激しく変わっている。そして後に残るのは死屍累々だけよ…。
なのは…アルトリアのくせっ毛を触ったことを今のうちに後悔しておきなさい…」
もうシホの表情には悲壮感しかない。
この先、なにが起こるのかなのは、オリヴィエ、ネロは恐怖を抱いた。
◆◇―――――――――◇◆
そして到着した。到着してしまった翠屋。
アルトリアは乱暴に扉を開き、
「あら? アルトリア、さん…?」
「モモコ、手早く言うぞ。ここの最高級の品を出せ」
「はい…?」
「士郎お父さん! 桃子お母さん! 美由希姉さん! 恭也兄さん! ちょっと裏まで来て! なのは達はアルトリアのご機嫌を取っていて!」
シホはすぐさま指示を出して桃子達を裏の方へと連れて行く。
「
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