機動戦士ガンダムSEED
0195話
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
打電を。すぐにこの場を離脱します!」
まるでその言葉が合図であったかのように、アラスカ基地が鳴動を始める。いよいよサイクロプスが起動したのか!?
アラスカ基地の周辺に集中していたザフトのMSは次々と爆破され、まるで円を描くかのように破壊の輪が広がっていく。その破壊の輪は戦場から大分離れた場所にいるアークエンジェルの甲板の上からでも確認できた。
その破壊の輪から逃れるように、アークエンジェルは最大速度で戦場を離脱していく。また、ここまで共に行動してきたイージス艦や揚陸艇も全速でアークエンジェルへと続き、その場から退避している。
原作では助かったのはアークエンジェルのみだったのだが、幸いこの世界では俺という異分子のおかげで敵の攻撃がブリッツに集中し、結果的に他の艦への攻撃が薄くなった為にフリーダムが登場するまでの時間で相当の距離を稼ぐ事が出来ており、そのおかげでアークエンジェル以外にも5隻の艦を救う事に何とか成功していた。
アラスカ基地から脱出し、取りあえずという事で近くの島に集結する。そこにはアークエンジェルの他に、共にアラスカから脱出してきたイージス艦や揚陸艇等の5隻の艦も停留している。
マリュー達も人心地付き、ある程度艦内の雰囲気も落ち着いてきたという事でアークエンジェルから降り、同じくフリーダムから降りてこちらへと向かって歩いてくるキラを出迎える。
ちなみに僚艦からフリーダムについての説明を求められたらしいが、取りあえず待ってくれるように頼んだらしい。その事もあり、この島に上陸しているのはアークエンジェルのクルーのみとなっている。
ただ、沈黙したままこちらへと近づいてくるキラ。ザフトレッドのパイロットスーツを身に纏っている事もあってか、マリューとムウの表情には困惑の色がある。
「間に合って良かったです」
微かに笑みを浮かべながら、キラが話す。その言葉を聞き、ようやく目の前にいるキラが本物だと納得したのだろう。マリューが信じられないように口を開く。
「本当に、キラ君なのね?」
「はい」
キラが頷くと、トールやミリアリア、ブリッジクルーや整備員達がキラへと駆け寄る。周囲から質問攻めにされているキラだったが、やがてゆっくりと自分に近づいてくるサイとカズイに気が付きどこかぎこちないながらも言葉を交わす。
だが、それも一言二言で終わりキラはマリューの方へと近づいていく。
「お話しなくちゃならない事がたくさんありますね」
「ええ」
「僕もお聞きしたい事がたくさんあります」
「そうでしょうね」
マリューがキラの言葉に頷くと、ムウが割ってはいる。
「ザフトにいたのか」
「そうですけど、僕はザフトではありません。そしてもう地球軍でもないです」
キラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ