第十八話 とある魔術の主人公
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づらくなったのか、その後はすぐに皆帰宅していったのである。
「ただいまー」
あのあと、俺も教室に残る理由がなかったのでそのまま寮に帰ってきた。
(少しよろしいですか?)
玄関に鍵をかけたところでシェーラが話しかけてきた。
(ああ)
(インデックスという少女に付けられた枷についてなのですが、……残念ながら全てを解除するには、心臓を停止させるという方法しか残っていませんでした)
シェーラからの報告は俺に現実の非情さを突きつけるものだった。インデックスにかけられた枷は相互に作用するようになっていて、どれか一つでも壊そうものなら全ての機能が停止するようになっているらしい。なお、インデックスにかけられている魔術的な枷は、食べ物や飲み物に魔術的な意味合いを持たせてインデックスの体内に刻み込んだものらしく、その枷を破壊するということは内蔵機能なども破壊してしまうということのようだ。
魔術の枷というのは一つ一つなら安全に解除する方法があるはずなのだが、インデックスにかけられている枷は、一つを安全に解除しようとすればいくつかの別の枷が引っかかり、それの解除にまた別の枷が……という風に、全ての枷が別の枷に引っかかるようにかけられているということなのだ。つまり、インデックスの枷は最初から正規に解除することが出来ないように組み込まれているというのだ。
しかし、1年で記憶を消去しなければ死んでしまうという首輪は、上条さんの右手でのどの魔方陣を破壊したし、その時に起動した自動書記も同じく破壊できたと思うのだが……。
(首輪と自動書記は破壊しても大丈夫だと思ったんだが、違うのか?)
(はい、首輪に関しては禁書目録の安全装置的な役割なので他とはつながりがありません。一応、首輪に何かあると自動書記が起動するようにはなっていますが……)
(そうか。なら、その二つは破壊しても大丈夫ということでいいんだな)
(いえ、自動書記に関しては首輪以外の禁書目録機構ともつながっているので破壊するのは危険です)
(禁書目録機構というのは?)
(これは魔導書の内容を外部から参照するための機構です。主に13の外部参照機構と、27の手続き機構、そして49の検索機構からなっています。この機構はそれぞれに防御機能が備わっていて、自動書記同様インデックスの魔力を使用して攻撃をすることができます。正規の参照にはイギリス清教の霊装を使う必要があって、不正な参照がされた場合には自動書記が発動するようになっています。もし、自動書記が発動しなければそれぞれの機構の防御機能で迎撃することになりますが、その場合には接続された参照機構をはじめ、不正な参照で使用された手続き機構と検索機構も迎撃の発動をしますの
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