第5話 問題児達が訓練をするそうですよ?
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それから30分後、リクはライトニング分隊、レイとアキはスターズ分隊という風に別れた。
完全に面倒な奴をフェイトがなのはに押し付けた構図になっているのだが、人に何かを教えるのが本職であるなのはと、教官資格を取得しているヴィータがいるというのを全面に押し出したフェイトの勝ちといえる。
押し付けられたなのはとヴィータは顔面蒼白していたが。
「じゃあ早速訓練を始めようか」
結構無駄な時間を浪費した気もしないでもないリクだったが、空気を呼んで自重する。折角レイやアキが率先して面倒や奴ポジションを構築していっているのだから、リクはあの二人に比べれば大分マシ…というか結構いい奴じゃね?的なポジションを狙っていた。
まあ、酒に酔わなければ比較的まともなので、リク自身が思うよりも、隊長陣(特になのは、はやて、フェイト)からの印象は既にかなり友好的だ。
「今回の訓練は、新たに人員が加わったから、スターズ分隊、ライトニング分隊に分かれてやろっか」
なのはのその言葉で、それぞれの分隊で別れ、訓練が始まった。
◆
ライトニング分隊の訓練は、まずは基礎的な訓練から始まっていた。
基礎体力を作るランニングや、戦闘における基本的な動きなど、様々だ。
「はあ、はあ、はあ」
「はう〜、き、きついよぉ」
エリオ、キャロのようにまだ身体が出来上っていない二人には、この訓練はきつい様で、玉のような汗をかいている。
「確かにこの基礎訓練はきついな」
と、息切れ所か、汗一つかいていないリクが、二人を慮りそう言う。が、まるで堪えていないその姿を見ると、馬鹿にされているようにしか思えない。
確かにこの訓練は新人用で、フェイトやシグナムも難なくこなせるレベルのものだが、流石に汗一つかかないというわけにはいかない。
「なんでリクさんはそんなに余裕なんですか?」
「わ、わたしも…き、気になります…はふぅ…」
既に復活したエリオと、未だ「ゼーハー」いっているキャロ。そんな二人からの質問。
「そんなもん俺が人生経験豊富だからに決まってんだろ」
意味不明な事を言いだしたリク。
しかし、純粋無垢な心もっているエリオとキャロは、そんな意味不明なリクを言葉を「何か意味深…」と、無駄にプラスに捉える。
「人生経験ですか…?」
特に、似たようなポジションであり、同じ男であるエリオは興味津々である。
「ああ。特に女をだ―――」
「特に女をだ―――、続き…なに?」
無機質な声で詰め寄るフェイト。眼は当然笑っていない。
「えーと…それは…」
言葉に詰まる。それと同時にリクの頭で警鐘がガンガン鳴り響く。
(ど、どうす―――はっ
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