第5話 問題児達が訓練をするそうですよ?
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なって彼氏すら出来た事ないとか雑魚すぎんだろ。アタシが応援してあげようか乙女ななのは隊長。あははははは!!!」
とアキがメチャクチャにバカにし始めた。
この時点で、新人二人は「帰りたい」と本気で思い始め、ヴィータに関しては既に帰る準備を始めていた。
なのはは泣きそうな心に叱咤し、半ば自棄に二人の提案を受け入れる。
その後の模擬戦で、アキが再び上半身裸で暴れたり、レイが〈千本桜〉でなのはとヴィータのバリアジャケットだけを切り裂こうとしたりと、かなりなカオスを極めていた。
そして、そんなとんでも人間達の戦闘に新人二人が入れる筈も無く、スバルとティアナは意味のない時間を過ごしていくのだった。
◆
「どうだった?初日の訓練は」
夜、リクに与えられた部屋に、レイとアキが集まっていた。
リクとアキはジャージに着替えているが、アキは下着姿だ。が、そんなアキの姿を見慣れており、かつアキを異性として認識していない二人は、全くきにした様子を見せない。まあ、気にしてないのだから当たり前なのだが。
「どーもこーもねえよ。温過ぎだろ。あんなん訓練って言わねえよ。お遊びだお遊び」
リクの問いに辛辣な言葉で返すレイ。
その答えに、アキも同意なのか、黙って頷く。
「まあ、アレは新人用だし、慣れてくれば徐々にメニューは増えてくだろ。それに俺はアレぐらいが丁度良いと思うが」
「そりゃ俺達がしてきた訓練が異常だってのはあるだろうよ。けどそれとこれとは別問題だ」
「このクソ金髪に同意するのは癪だがアタシも同意見だ」
リク自身も、言葉では肯定しているが、やはり内心ではなのはの訓練は生温いと感じていた。
しかし、未だ経験も浅く、発展途上である新人を鍛えるにはあのレベルの訓練で丁度良いし、無理をし過ぎれば、最悪大参事になりかねない。
「まあ、お前らの言い分は分かった。―――けどな、今日の訓練はやり過ぎだ。いくらお前らが六課の人間を嫌っててもな」
そう、今日の訓練、ライトニング隊は、多少の問題はあったが滞りなく訓練は終わった。リクも、フェイトを含めたライトニング分隊から一応であるが認められた。特にエリオはリクを尊敬の眼差しで見るくらいだ。
しかし、スターズ分隊は違った。午後の訓練は、レイとアキが好き勝手暴れ、本来新人であるティアナとスバルを最優先しなければならない筈が、二人が全く訓練を行えないという事態に陥ったのだ。そして、訓練が終わった後の、なのはとヴィータの疲労もかなりのものだった。
流石に、それはリクとしても見過ごすわけにはいかず、結果的にこうして二人をリクの部屋に招くという事にいきついた。
「別に俺は六課を嫌ってるわけじゃねーよ。ただ単に温い訓練が嫌なだけ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ