第5話 問題児達が訓練をするそうですよ?
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、そうだ。ここは上手くフェイトを褒める流れに持っていけば―――ッ)
ちなみにだが、リクは内心では全員呼び捨てである。何だかんだで心の底からの敬意を払わない所は別の所にいる問題児二人と違いは無い。
「フェ、フェイト隊長のように綺麗な人を大事にする事が大切だと言いたかったんですよ」
全然上手くなく、かなり不自然に、そして強引に褒める流れに持っていったリク。しかし本人はこれ以上ないくらいに上手くいったと思っており、
(どうだっ。完璧な持っていきかた)
盛大な勘違いをしていた。
肝心なフェイトは。
「え…ふぇ!?き、きれい!?わ、私がっ!?」
顔を真っ赤にして盛大に照れまくっていた。
異性から「綺麗」などと言われた経験が無いに等しいフェイト。そもそも仲の良い異性がユーノというなのはと友達以上恋人未満のような人しかいない為、仕方ないのかもしれない。もう一人義理の兄がいるが、既に結婚しているし、義理とはいえ兄から「綺麗だ…」なんて言われた日には「は、恥ずかしいよ…(テレテレ)」よりかは、「え、何言ってんの?シスコンキモっ」となるだろう。それに義兄であるクロノはそんなキャラではない。
そして更に加えるなら、フェイトは中学時代は女子校で、男子と接する機会がなく、その時期から管理局で忙しく働いていた為、他校の男子と遊ぶ事もなかった。高校に関してはそもそも行ってすらいない。小学生の時で考えても、小学生の男子が女子を口説くはずもなく、その結果、十九歳になって初恋もまだというギャルゲーに出てくるヒロインのような女の子が完成したのである。
まあ、それでも褒められた事はあるにはあるのだが、それでもフェイトは全部の言葉を「お世辞」だと認識していたので、別段気にはしなかった。
にもかかわらず今回のリクの言葉に、妙に反応したのはもしかたらもしかしたらなのかもしれない。と、少し離れた所で見ていたシグナムが楽しそうにニヤリと笑う。
(ふっ、久々に面白いものを見れたな)
シグナムが面白がっている事などしらないフェイトは盛大な混乱をみせていた。
「ねえねえエリオ君。今日の晩御飯一緒に食べようね」
「あ、うん。わかったよキャロ」
そんな感じに、午後の訓練inライトニング分隊の時間は過ぎて行く。
◆
スターズ分隊は、カオスという言葉がピッタリな様相を呈していた。
始まりはレイとアキが「模擬戦しようぜ」と言い始めたとこからだ。
当然なのはは「基礎訓練が終わってから」と、至極まともな事を言い始めたのだが、それに対して、
「なにクソ真面目で詰まらない事いってんすか?そんなんだから未だに処女なんですよ」
と、レイが言い放ち、
「ぶはははは!!十九に
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