第二十三話「懐かしいお友達!」
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が小学生のときのイッセーの写真なのよ!」
「あらあら、裸で海に」
「イッセーはこの頃からバカだったからねー」
「ちょっと朱乃さん! って母さんも見せるなよ! レイはあとで覚えてろぉぉぉ!」
そんなこんなで始まったオカ研会議だったが、母さんが持ってきたアルバムを前にものの一分も経たず崩壊した。皆が興味津々でアルバムの周りに陣取り、俺の過去を暴いていく。
「……イッセー先輩の赤裸々な過去」
「やめてぇぇぇ小猫ちゃん! ホント洒落にならないからぁぁぁ!」
くおぉぉぉ、超恥ずかしい! 俺の黒歴史満載の悪夢のような一品が曝されていく。死にてぇぇぇッ!
前々から母さんは俺が女の子の友達をたくさん家に連れて来たら、昔のアルバムを見せてあげたいと言っていたが、まさか現実のものとなるとは露とも思わなかった。モテないから叶うことは無いと思っていたのに、何の因果か叶っちまったよ畜生っ!
「小さい頃のイッセーさん……」
「アーシアは幼い頃のイッセーに興味津々ね。私は幼い頃のレイに興味津々だけど」
お目目を爛々と輝かせながら俺の幼い頃の写真をジーっと見つめるアーシアちゃん。そんなアーシアの頭を優しく撫でながら妖しい目でレイを見つめる部長。
「あら、興味深い話をしてますのね。私も幼いレイ君の姿を見てみたいですわ」
「流石はレイのお姉さんを名乗るだけあるわね。話が分かるわ」
ニコッと微笑み合うお二人、よくレイを取り合って衝突し合う二人だけど、こうして見ると仲は良いんだよな。とりあえず、レイ爆死しろ!
「あっ、おい、木場! お前は見るな!」
「ハハハ、いいじゃないかイッセーくん」
「よかないわ!」
ニコニコと笑顔で俺の写真を見る木場。その手からアルバムを奪おうと躍起になって飛び掛かるが、木場は軽快な動作で躱していく。くそっ、ここで実力の差が如実に表れるなんて……!
「――」
ふと木場が急に立ち止まり、まじまじととある写真を凝視した。な、なんだ?
「……イッセーくん。この写真に写っているコレに見覚えは?」
木場が渡してきた写真には俺ともう一人の園児、それと親御さんを含めた三人の集合写真だった。親父さんの手には西洋剣が握られており、木場の指はそれを指している。
「いや、随分昔の写真だからな……。ガキの頃過ぎて覚えてないわ」
「そう。こんなこともあるものなんだね。まさかここで目にするとは思わなかったよ」
苦笑する木場。
「これはね、イッセーくん。聖剣だよ」
その目には普段のコイツからは考えられない程の憎悪が渦巻
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