プロローグ
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この御剣家はその昔、千年ほど前からあり、最初の頃の歴史が無いのだが、戦国時代から歴史がある家である。そして戦闘を生業としてた家であった。雇われたりもしていた。というより、それが収益である。所謂傭兵だ。
そのため家は傭兵家業としての名残があるので体を鍛えている。まあ、丈夫に育つようにと言う意味を込めているそうだが。
え? 俺も鍛えているかって? 鍛えられていますよ。アテナに。だが、子供の教育はいいのか? まあ、一般家庭から見たらよくないだろうな。
例えばだ、修行と言う名目で山の中に放り出され、サバイバルするのは当たり前。
海に落され鮫と命を賭けたレースをしたり(喰うか、喰われるか)である。
普通なら非行に走りそうな修行を初代から行っている。
実際死んだ親父は嫌気が刺し非行少年になった所を死んだ母さんと出会って死んだ時の親父になっているらしい。
まあ、この程度の事は軽々とこなして問題なかったが。
前世の友からチート・バグ等と言われているので大して問題ないが……普段の出せる力が小六相応なので色々と苦労している。
で、家訓が『負で動くな。己のために動け』と言うものであり、何があったのか大体想像がつく家訓である。
「ほお。そうか、妾の居た地へか。………最後に行ったのは燐と雫が生きていた頃か。懐かしいものだ」
アテナは俺の両親を知っている。
昔、親父_御剣 燐と母さん_御剣 雫が新婚旅行として行った場所だ。何しろギリシャは俺の両親の出会いの場とアテナの故郷的な場所である。
親父は何度かギリシャに行ったそうだ。何でも修行に嫌気が差し非行時代に入り両親から逃走する為だとか。
で、それを追ってきた親父の親と逃走している最中、旅行中であった母さんと出会い、一目惚れしたそうだ。
親父の逃亡生活が気になったのは極自然な事だと思う。と言うよりうちの家はそれでいいのか?
『何でも、御剣家は逃げたら追いかけてその能力を上げるのだとか。あれね、必死こいて逃げればその分上がると考えているようね。そしてそこで出会いがあれば尚OK』と母さんが遊んでいた俺に言っていたな。
おお、何という事でしょう。転生した家は思ったより過酷な家のような気がする。と思った俺は悪くない。
まあ、二人とも俺が二歳の時に死んで幼い当主の誕生である。そして、アテナに育てられたのである。
此処で言っておくと御剣の家の人間は基本的に早く死んでいる。
自身の力の過信だとか、何か危なげな組織と戦って死んだとか、強者と戦って相打ちしたとか等々基本的に何かしらをしてそれが原因で死んでしまう。
極稀に長く生きた先祖
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