機動戦士ガンダムSEED
0194話
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れはいいが俺の機体はあるのか?」
「ああ、ずっと現状のまま待機にされ続けてきたからブリッツもそのままだ。少なくても今朝までは格納庫にあった筈だ」
「分かった。ならアークエンジェルに戻ったらすぐにでも出撃しよう」
「頼んだ。……行くぞっ!」
機体の方向を微調整しながらアークエンジェルの右舷カタパルトデッキへと突っ込んでいくスピアヘッド。急激に近づいてくるその穴へと躊躇う事なく突っ込む事が出来るのは、さすがにエンデュミオンの鷹と言った所か。
「どいててくれよ、皆さん!」
ムウはそう言いながら右舷カタパルトデッキに開いた穴へと突っ込み、そのまま床を滑るようにして進んでいく。それを止めたのはネットバリヤーだった。特殊なゴムで出来たそれは、いくらギリギリまで減速していたとは言え、それなりの速度で突っ込んできたスピアヘッドの機体を受け止め、速度を殺す事に成功する。
機体が停止したのを確認し、すぐにキャノピーを展開させて格納庫へと飛び降りるムウ。そのまま驚く周囲の整備員に構わずにブリッジへと向かう。
「アクセル、頼んだぞ!」
俺にそう言い残して。
「フラガ少佐だけじゃなくて兄ちゃんまでいるのか!?」
「まあな。それよりもブリッツはすぐに出られるか?」
「あ? ああ。ここ一週間近くやる事もなかったからな。整備は完璧だが……それより兄ちゃん、今まで一体何を……」
言い募ってくるマードックを無視して、格納庫に置かれているブリッツの方へと走っていく。
「詳しい事はブリッジに向かったムウから聞いてくれ。取りあえずこの艦を守らない事にはどうしようもない。すぐにブリッツを出すぞ!」
「ええいっ、しゃーねぇ。分かった! だがカタパルトデッキはザフトからの攻撃で使えるかどうか分からん! 手動で出撃してくれ!」
マードックの言葉に頷き、ブリッツの乗降ワイヤーでコックピットへと乗り込む。
機体を起動させて、OSが立ち上がるまでの僅かの時間だったがブリッジからの通信が送られてきた。
「アクセル!」
「マリュー、待たせたな。ムウから話は聞いたか?」
「ええ、サイクロプスの件については。とにかくこの戦域から離脱するから、それまでアークエンジェルの護衛をお願いするわ。……それと、あくまでも可能ならだけど僚艦の方もお願い」
「……まあ、この戦闘の成り行きを知ってる者は多い方がいいか」
「ありがとう。……お帰りなさい、アクセル」
「ああ。詳しい話はこの戦闘を乗り切ってからだ。お前は絶対に俺が守ってみせる」
それだけ言って、通信を切る。
マードックの言ってた通り、リニアカタパルトは使えないので直接歩いてカタパルトデッキの先頭まで移動する。
「アクセル・アルマー、ブリッツ、出るぞ!」
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