暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0194話
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銃口を向けてくる。

「ムウっ!」
「分かってるよ!」

 ムウはそう叫び、スピアヘッドに装備されていたミサイルを発射する。放たれたミサイルはジンへと命中し、撃破は出来なかったものの格納庫の出口から吹き飛ばす事には成功した。

「行くぞっ!」

 その声と共にスピアヘッドが発進し、つい数秒前までジンがいた場所を通り過ぎて格納庫からの脱出に成功する。
 スピアヘッドの中から見たアラスカは、まさに地獄と言ってもいい状況になっていた。ジンやディン、シグー等のザフトMSがグゥルを使い、あるいは自力で縦横無尽に空を飛んで制空権をその手に握り、地上ではバクゥがリニアガン・タンクを相手に圧倒している。また、海からはグーンやゾノといった水中用MSが続々と上陸している。対する連合軍は今はまだギリギリの所でなんとか防衛線を形成する事が出来ているものの、徐々に押し込まれ始めている。このままでは遠からず防衛線が崩壊するのは目に見えているだろう。

「いたっ、アークエンジェルだ! まだ粘っててくれたか」

 操縦席にいるムウが、下の方を見ている。その方向へと視線を向けると、そこにはかなりのダメージを受けつつもまだ奮戦しているアークエンジェルの姿があった。

「ムウ、前だ!」

 しかしムウがアークエンジェルに気を取られている隙に、スピアヘッド前方にグゥルに乗ったシグーが現れ、こちらへと銃口を向けていた。

「ちぃっ、しまった!」

 放たれた銃弾は直撃こそしなかったものの、スピアヘッドの下の部分を掠めて黒煙を上げ、その状態のままシグーとすれ違う。
 幸いシグーはすぐに他の獲物を見つけたらしく追撃は無かったが、黒煙を上げているこの状況では早い所アークエンジェルへと着艦した方がいいだろう。
 ムウもそう判断したのか素早くアークエンジェルへと通信を送っている。

「こちらフラガ、アークエンジェル応答せよ。繰り返す、アークエンジェル応答せよ! ……くそっ!」

 恐らく先程のシグーからの一撃で通信装置に異常が起きたのだろう。舌打ちしたムウはアークエンジェルとの交信を諦め、そのままスピアヘッドをアークエンジェルに向かって突っ込ませる。

「アクセル、悪いが無茶に付き合ってもらうぞ!」
「この状況では文句は言えないさ。それよりも、アークエンジェルの右舷カタパルトデッキの辺りに丁度いい穴が開いている。あそこに向かえ」
「ああ、俺もそう思ってた所だ。いいか、時間がないから詳しい事は言えないがこの基地はやばい」
「分かってる。サイクロプスだろう?」
「知ってたのか!?」
「だからわざわざ脱出してきたんだよ」
「脱出? ……まぁ、いい。俺は艦長にこの戦場から離脱するように言ってくる。悪いがお前はアークエンジェルの護衛を頼む」
「そ
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