第二十七話 少年期I
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そんなところを当たり前のように使う子どもが発した、2度と来るなという言葉。それは相手を思っていなければ出てこないもの。そんなつもりは本人にはなかったのだとしても、間違いなく他人のための進言だった。
それに気づいたから、アルヴィンは驚きに固まってしまったのだ。エイカに逃げられる隙を作らせてしまうぐらいに。それでも小さな確信を彼に持たせてくれたのは間違いなかった。
「ま、難しい話はもうお終いにしよう。今日は初めて友達ができた。それで十分だよ」
『……確かに、そうですね』
「だろ?」
それからもぐだぐだと会話をしながら、少年とデバイスは帰り道を進んでいった。先ほどまで冷たく吹きつけていた風が止み、雲の切れ間からのぞく微かな太陽の光が地上に降り注いでいた。
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