第四話
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た。
「はい、お疲れさん」
「えっ……うぎゃあ!?」
ほとんどおなじみになった奇声を上げながら、兵士はその場に倒れこんだ。
「これでよしっと」
「これ……ばれないんですか?」
「この時間帯はどの兵士も眠気で反応が鈍くなっています。それはもう猿でも通れるくらい……」
それは見張りの意味があるのかと、心の中でツッコミを入れる一同。それはさておき、由莉香はすぐさまICカードをカードリーダーにとおし、武器保管室の扉を開けた。
中には兵士が使うアサルトライフルやサブマシンガンをはじめとした銃と、幻想郷の住人から奪った武器が所せましに陳列されていた。
「うわっ……思ったよりも多いな」
「俊司君たちの武器はあそこあたりにあります。私はここで外を警戒していますので、探してきて下さい」
「ああ」
俊司たちは、由莉香の指示通り室内の奥で自分の武器を捜し始めた。
監視ルーム
由莉香が最初に制圧し、中に入れないようカードリーダーを壊したはずの場所。だが、それにもかかわらずドアは開いており、中には一人の男が興味深そうにモニターを睨んでいた。
「やっぱりか」
男がモニターを見ながらそう言った。その目はモニターに映る少年たちに向けてか、あるいはだらしない見張り兵士にむけてか、怒りをあらわにしていた。
「不甲斐ないやつばかりだ……少女一人に油断しすぎなんだよ!」
男はその場に倒れていた兵士を思いっきり蹴り飛ばす。そのままいらいらした顔のまま、男はモニターの前にあるテーブルにあったスイッチに手をかけた。
「このままで済むと思うな? いくら総司令官の娘だろうが……裏切り者は裏切り者だ。その罪はここで支払ってもらうぞ!」
そう言って男はスイッチを押した。
ビーッ!!ビーッ!!
「! 警報装置!? でも……監視ルームは抑えたはずなのに……」
「由莉香! どうしたんだ!?」
「たぶんばれてる……いそいで俊司君!」
「大丈夫! こっちは準備できたから!」
そう言って俊司はいつものハンドガンを握りしめていた。
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