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ヘタリア大帝国
TURN65 快進撃その四
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「外相はお喜びですが」
「バルバロッサ作戦のことだな」
「はい、あの方はアドルフ総統がお好きなので」
「ドクツ派だな」
「それ故にドクツの勝利を望まれています」
「あのままだと勝てるな」
 東郷も今の時点ではこう見ていた。
「ソビエトは相当な切り札がないと劣勢を挽回できない」
「私もそう見ています」
「レーティア=アドルフ総統がドクツにいる限りはな」
 まさにそれならばだというのだ。
「ドクツはその切り札も挽回出来る」
「その通りですね」
「ドクツは確かに強い」
 東郷も断言する。
「あの総統閣下が導いているからな」
「はい、その通りです」
 二人の傍にいたエルミーも話に入って来た。顔が上気して赤くなっている。
「総統閣下がおられるドクツはまさに無敵です」
「ソビエトもだな」
「はい、勝てます」   
 このことも確信しているのだ。
「欧州のことはドクツにお任せ下さい」
「ソビエトは日本にとっても脅威だからな」
「その脅威を取り除かせてもらいます」
 ドクツが勝ってそうしてだというのだ。
「お任せ下さい」
「是非共な。何しろガメリカと中帝国は自分達が勝ったら日本をソビエトにぶつける気だ」
 東郷は彼等の真意を読みきっていた。
「正直そんな展開は迷惑だからな」
「我々は当て馬になる気はありません」
 秋山もそこは言う。眉を曇らせて。
「ドクツには是非お願いします」
「はい、それでは」
 エルミーは敬礼をして応えた。やはりドクツの敬礼である。
 その敬礼の後で自室に戻る。もうオフなのでまずは黒い制服を脱いだ。
 上は白のブラウス、下は青と白のストライブのショーツだけの姿になった。その姿でベッドにあがりノートパソコンの電源を入れた。そして。
 その画面の前に正座をしてモニターに出て来たレーティアにしたのだった。
「ジークハイル」
「うむ、こんばんはエルミー」
 レーティアはエルミーが今いる場所に時間を合わせて挨拶を返した。
「ハワイは占領されたそうだな」
「今度はカナダです」
「そうか。カナダはどうだ」
「勝ちました」
 その星域での戦いもだというのだ。
「ケベック、アラスカを手中に収めるのも時間の問題です」
「日本軍は強いな」
「はい、予想以上です」
「何よりだ。太平洋の方は頼む」
「お任せ下さい。それでドクツですが」
「バルバロッサ作戦を発動させた」
 レーティアも言う。
「ソビエトを倒す」
「はい」
「それでそちらだが」
「何か?」
「戦局以外で何か変わったことはあるか」
「この前大豆で奇妙な食品を口にしました」
 エルミーはレーティアに応えてこの食品のことを言った。
「納豆といいますが」
「納豆?」
「大豆を腐らせたものです」
「ス
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