第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
第11話:情報取得
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(エンドール)
ポポロSIDE
何かにつけてアロー君が突っかかって来る…
彼はリューラちゃんが好きみたいだ。
でも彼は狐じゃなかったのかな? 良いの?
お父さんがエンドールでお店を開く事となり、僕とお母さんもレイクナバを離れエンドールへとやって来たのだが…
エンドールまでの道すがら、アロー君が僕を目の敵にしてきた。
モンスターに襲われてリューラちゃんが戦う際、彼女の着ているワンピースのスカートが、あまりにも短い為、白いパンツがチラチラ見えてしまうのだが、僕の視線を遮るようにアロー君が目の前に出てくるんだ。
僕も男だし、見えそうになればどうしても視線が行ってしまう…
リューラちゃんのように可愛い女の子のであれば尚更だ。
だけどアロー君には許せないらしく、クロスボウで敵を攻撃するフリをしながら視線を遮ってくる。
僕はアロー君とも仲良くしたかったので、道中もなるべく話しかけてたんだけど…
『町や村の外で、無闇に話し声を上げるな。敵に気付かれ無駄な戦闘が増えるだろう! リューラの負担を少しでも減らしてやれ』
って怒られちゃいました。
だからエンドールに着いてからは、気兼ねなく話しかけてます。
勿論リューラちゃんにも沢山話しかけてます。
父さんとお母さんは新しいお店の準備で忙しく、僕達だけ(僕・リューラちゃん・アロー君)でエンドールを仲良く散策です。
「でもよ…トルネコが店を持てたのも、リューラのお陰だよな! リューラが一緒に冒険に出てなければ、あのオッサン一人じゃ危険だったし、何より店を買う為の金を集められなかったもんな! リューラがイヤリングを売ってくれた5000ゴールドが、最大の援護だったよね!」
アロー君は事ある毎に、リューラちゃんのイヤリングの話を持ち出します。
僕もお母さんも、勿論お父さんだって感謝に絶えません…この話題になる度に、心からリューラちゃんにお礼を言ってます。
でもアロー君の功績じゃないのだから、僕を牽制する為に度々言う事無いと思います。
僕もリューラちゃんもまだ子供なんだから、恋愛感情を警戒して牽制しなくても大丈夫なのに…
何よりリューラちゃんが僕に興味なさそうだし…
「アロー…もう…止めて…恩着せがましく言われると…何だか悪い事…したみたいで…」
ほら…結局マイナスアピールになったし。
リューラちゃんは目立つ事が好きじゃなさそうだし、純粋にお父さんの為を思っての事だったのだろうし、余計嫌がられるって解らないのかな?
「あ…ゴメン…でも…」
「………」
あ〜あ…何だか凄く嫌な空気になっちゃったよ。
「そ、そう言えば…ちょっと前にエンドールで武術大会が行われていたんだよね!? 一体どんな人が優勝したんだろうね? ちょっと町の人達に聞いてみよ
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