第四話 勝と十六夜
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「お、眼鏡坊主。ちょうどいい所に。いいから黙ってついてこい」
「はっ?」
白夜叉との交渉を終えた数日後に、突然十六夜がそのようなことを言い出した。意味が分からず呆然としていると、いつの間にか首根っこを掴まれて、何処かへと連れて行かれるのだった――
契約書類=@文面
『ギフトゲーム名 FAIRYTALE in PERSEUS
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
古東 勝
・ノーネーム<Qームマスター ジン=ラッセル
・ペルセウス<Qームマスター ルイオス=ペルセウス
・クリア条件 ホスト側のゲームマスター打倒
・敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏。
プレイヤー側のゲームマスターの失格。
プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
・舞台詳細・ルール
*ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない。
*ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない。
*プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない。
*姿を見られたプレイヤー達は失格となり、ゲームマスターへの挑戦資格を失う。
*失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行する事はできる。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、ノーネーム≠ヘギフトゲームに参加します。
ペルセウス∴』
契約書類≠ノ承諾した直後、六人の視界は間を置かず光へと呑まれた。
次元の歪みは六人を門前へと追いやり、ギフトゲームへの入口へと誘う。
門前に立った十六夜達が不意に振り返る。白亜の宮殿の周辺は箱庭から切り離され、未知の空域を浮かぶ宮殿に変貌していた。此処は最早、箱庭であって箱庭ではない場所なのだ。
「・・・・・・先に言っておきますけど、僕は入口で待機させていただきます。十六夜さんに無理矢理連れて来られ、ほとんど準備が出来ていないんですから。ハッキリ言って、僕は戦力外です」
そう不機嫌そうに言って入口の門の隣に座る勝だが、連れてきた張本人の十六夜がそれを許さないと言わんばかりに口を開く。
「おいおい。それだと連れてきた意味が無いだろ。きっちり、囮くらいにはなれっての」
「嫌です。人質にでも取られて利用されたらどうするんですか?」
「もちろん、見捨てる」
「却下します。せめて一言でもあれば、僕だってそれ相応の準備をして戦いましたけど・・・・・・準備無しでは
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