プロローグその四
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モンに無理強いするように言った。
「そうか・・・・・・」
シモンは皆の顔を見た。皆彼を期待する眼差しで見ている。
彼にはもう断れなかった。絶望した気持ちをそれで紛らわせようと思った。
「わかった、引き受けよう」
その言葉を聞き皆歓声をあげた。
「よし、これで俺達の総督の誕生だ!」
「ああ、貴族の奴等を黙らせて俺達のジェノヴァを築くんだ!」
皆口々に叫ぶ。
「結局は貴族が憎いだけなのか・・・・・・」
シモンはそんな彼等を見て呟いた。だがそれは彼等の耳に入っていない。
「あいつが総督か、何ということだ」
フィエスコはそれを見て苦々しげに呟いた。だがすぐに姿を消した。
「いずれ時が来る。その時こそ恨みを晴らしてやる」
皆シモンを取り囲んで松明を掲げて喜びの声をあげる。しかしシモンはそれを沈んだ気持ちで聞いていた。
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