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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第110話:テログループ討伐
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「悪い、遅くなった」

俺がそう声をかけると、なのはが顔を上げて俺の方を見る。

「あ、遅かったね。なんかあったの?」

「いや、別に」

俺はなのはの問いに対して濁した答えを返し、2人の向かい側に座る。

「パパ。おしごとおつかれさま」

「ありがとな、ヴィヴィオ」

邪気のない笑顔でそう言うヴィヴィオに、俺は思わず頬が緩む。

「あれ? ゲオルグくん、ずいぶん少ないね。それで足りるの?」

なのはが俺の食事メニューを見て首を傾げながら訊いてくる。
実際、今日のメニューは軽めにしている。
このあと、潜入任務で動き回らなければならないから、
あまり満腹にしたくないためだ。

「まあな。今日はあんまり動いてないからこれで十分だよ」

「ふーん。そっか・・・」

なのはは腑に落ちないような表情でそう言った。
そのあとは、とりとめのない話をしながら夕食を終え、
席を立った時になのはが声をかけてきた。

「ゲオルグくん。これから私の部屋に来ない?」

「なのはの部屋? 寮の?」

「うん。部屋に帰ったら、ヴィヴィオを寝かしつけるし。だめかな?」

「ダメってことはないけど、いいのか?」

「アイナさんに話せば大丈夫だよ」

「じゃなくてさ、フェイトがいるだろ?」

俺がそう言うと、なのはは困ったように苦笑する。

「あー、フェイトちゃんはね・・・いないから大丈夫だよ」

「そっか・・・じゃあ行くか」

俺がそう言うと、なのはは笑顔で頷いた。
食堂を出るとヴィヴィオを真ん中にして、3人で手をつないで歩いて行く。
寮に着くと、なのはがアイナさんに俺が女子寮に入る許可をとりに行く。
なのはとアイナさんが二言三言話している間、ヴィヴィオは眠そうな顔を
見せ始めていた。

「眠いみたいだな、ヴィヴィオ」

「ううん。だいじょうぶだよ」

ヴィヴィオは気丈にも首を横に振る。

「無理はしなくていいぞ。でも、部屋に帰るまでは頑張ろうな」

「うん、がんばる」

そう言いながら、ヴィヴィオは今にも寝そうだ。

「お待たせ。入っていいって」

「そっか。じゃあ行くぞ、ヴィヴィオ」

「うん・・・」

俺となのはは再びヴィヴィオの手を引いて歩き始める。
しばらくして、なのはの部屋にたどり着き部屋の中に入ると、
ヴィヴィオは真っ直ぐベッドに向かい、次の瞬間には寝息が聞こえてくる。

「あらら、もう寝ちゃったんだ・・・」

ヴィヴィオのパジャマを持ってきたなのはが、ベッドで眠っている
ヴィヴィオを見て苦笑する。
しばらく2人無言でヴィヴィオの寝顔を見ていると、ふいに
なのはが俺の顔をじっと見た。

「なんだよ。人の顔をじっと
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