―ジェネックス V―
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した。
「うわああっ!」
神楽坂LP4300→2700
あまり認めたくはないのだが、このデュエルを通して解ったことは、シンクロ召喚のことならば神楽坂の方が使うのは上手いということだった。
だが、俺はそれでもずっと愚直に【機械戦士】を使用してきた。
シンクロ召喚では負けてしまうかもしれないが、このデュエルに負けるわけにはいかない……!
「さらに、マックス・テレポーターに攻撃! グランド・クロス・セカンド!」
神楽坂LP2700→500
今度はダブル・バスターソードの左手側に持っていた剣で切り裂き、そもそも戦闘向けではないマックス・テレポーターは呆気なく破壊されてしまう。
「ぐっ……だが、これでグラヴィティ・ウォリアーの攻撃は終わりだ!」
「いや、まだだ! 最後のリバースカード、オープン! 《シンクロ・オーバーリミット》! このターン、戦闘で相手モンスターを破壊したシンクロモンスターは、戦闘後に破壊される代わりにもう一度だけ攻撃出来る!」
グラヴィティ・ウォリアーが再び動き始めると、まだ神楽坂のフィールドに残っている相手モンスターに向かって行った。
「くそっ……!」
「終わりだ神楽坂! グラヴィティ・ウォリアーで、ハイパーサイコガンナーに攻撃! グランド・クロス・ラスト!」
グラヴィティ・ウォリアーの三連続攻撃の最後の一撃は、神楽坂の残りライフを削り取った。
神楽坂LP500→0
「紙一重だったが……だからこそ、楽しいデュエルだったぜ、神楽坂」
息詰まるシンクロ召喚同士のデュエルに疲れて神楽坂は座り込んだが、その表情はどこか晴れ晴れとしていたように見えた。
「悔しいが……これからこのデッキと一緒に成長出来ると思うと、なんだか嬉しいもんだな」
自分のデュエルに迷走していた神楽坂はもうおらず、ここにいるのは、正真正銘の自分だけのデッキを持ったデュエリスト。
そんな神楽坂から勝者の証たるメダルを貰い、ジェネックスの中盤はそろそろ終わりを告げようとしていた。
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