―ジェネックス V―
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なのは変わりはない。
「俺は速攻魔法《サイキック・サイクロン》を発動! お前の伏せてある罠カードを破壊する!」
超能力のようなエネルギーを纏った竜巻に、俺のフィールドに伏せられていた《くず鉄のかかし》が破壊される。
《サイキック・サイクロン》は通常の《サイクロン》と違い、相手のセットカードが魔法か罠かを当てないと破壊できないが、破壊した時一枚ドロー出来るギャンブルカード。
だが、相手のデッキを見るだけで相手の性格まで解るなどという観察力を持った神楽坂には、ただの《サイクロン》の一枚ドローする効果が追加された上位互換に過ぎない。
「俺は《テレキアタッカー》を召喚する!」
テレキアタッカー
ATK1700
DEF700
「サイキック族だと!?」
神楽坂の戦陣を切ったモンスターは、シンクロ召喚と共に、新たな種族として登場したサイキック族に属するモンスターだった。
シンクロ召喚と同時期に登場したためか、シンクロ召喚に関連する効果を持ったカードも多く、また、シンクロモンスター自体も多いという。
「ああ……これが俺の、俺だけのデッキだ」
サイキック族という種族は新しく発売されたパックで新しく出た種族であり、その上シンクロ召喚を使うことが前提になっているため、参考の有名なデッキレシピなどは存在しない。
ならば、神楽坂の悩みである『過去に見たデッキレシピや他人のデッキに似てしまうという』のは、今のデッキにおいて不可能なことなのだ。
……神楽坂は、それこそ始めてデッキに触ったかのように、自分だけの力でそのデッキを作ったに違いない。
「遊矢。俺の仲間たちが勝たせてもらうぜ! さらに、速攻魔法《緊急テレポート》を発動! デッキからレベル2以下のサイキック族を特殊召喚する! チューナーモンスター、《サイ・ガール》を特殊召喚!」
サイ・ガール
ATK500
DEF300
一見すると魔法使い族のようなデザインのモンスターだったが、チューナーモンスターと聞いたためにデザインなど気にしている余裕はまるで無かった。
一ターン目でいきなりシンクロ召喚が来るか……!?
「レベル4のテレキアタッカーに、レベル2のサイ・ガールをチューニング!」
ライフコストを支払っての高速のシンクロ召喚が、サイキック族の持ち味であるらしいが、ライフコストは使っていないものの、その前評判に違わない速度のシンクロ召喚。
「心の奥で燃える我が炎を糧に、超能力を使う悪魔が現出する! シンクロ召喚! 現れろ、《サイコ・デビル》!」
サイコ・デビル
ATK2400
DEF800
始めて見るサイキック族のシンクロモンスターは、超能力を纏った異質な姿をした怪物だった。
その姿はもはや超能
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