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ヱヴァンゲリヲン I can redo.
第伍話 Russia and EURO
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感じたシンジは、居ても立っても居られない。ちょうど自分の部屋を訪ねたミサトに食いつく。

「葛城さん! EURO支部が、EURO支部が接収されたって本当ですか!?」

 ミサトは真顔で答える。

「そうよ…。現在EURO軍は2号機を使用して、ウラル山脈でロシア軍と睨み合いを続けているわ。出来るだけ火急的に奪還しなければならない。まだ今は奪還計画はないけど、シンジ君、奪還計画が発令された時には、あなたに頑張ってもらうしかないわ」

「僕に…?」

「そう、世界屈指の戦力を誇るEURO軍相手では、NERVの防御隊は全くの無力。頼りになるのは、初号機だけよ」

 ミサトは彼の肩にポンと手を置くと、彼の瞳を真っすぐに見つめた。二人の瞳の奥には、どちらにも憂慮の感情が微かに見えた。

「心配…そうですね。葛城さん」

「ミサト、でいいわよ。そうね…EUROのエヴァ2号機パイロットの、事を知っているかしら?」

「は…い、いえ。知りません」

 本当ならばまだ知らない事実である事を忘れていた。シンジはyesを必死で呑みこむ。

「そのパイロットは、あなたと同じ14歳。とても勝気な子なんだけど、精神に大きな傷を負っている…」

 視線が宙に向けられる。シンジはうつむいた。自分も心配だったから。

 ミサトは話を続ける。

「今、2号機と彼女は強制的にEUROの政変に加担させられているわ。そして、ウラル山脈に配置され、ロシア軍と対峙している。とても…とても心配よ…」

 最後のフレーズを彼は、彼の心の中で繰り返した。とても…とても心配だ──。

 死なないで、この世界のアスカ。もう、誰も悲しませたくないから、もう、誰にも傷ついてほしくないから。










ウラル山脈西側。EURO軍前線基地

「レーダーに敵影!! ロシア空軍のSu-40戦闘機、数20。それと、爆撃機が何機か混じっています。エヴァの方へ向かっています!」

「衛星監視室より急報! ロシア軍が越境、ウラル山脈を越えました!! 間もなく会敵!!」

 アスカはそれをプラグの中から聞いていた。そして、操縦桿を力いっぱい握り直す。

「使徒相手じゃなく、人相手の戦闘ばっかり…。しかも今回は手ごわそう…」

 しかしやるしかない。再び訪れるかもしれないニア・サードインパクト。それを止められるのは、前世の記憶を持っている自分自身なのだから。と彼女は強く念じる。

 あのバカ、いやガキを止めるのは、止められるのは私しかいないんだ──。

「EURO臨時合同第2旅団、出撃せよ!! 繰り返す、EURO臨時合同第2旅団、迫りくるロシア陸空軍を殲滅し、EUROを腐らせた張本人を引きずりだせ!!」

 旅団
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