裏通りの鍛冶師
とあるβテスター、洞窟を行く
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「……ああ、うん。次はあっちのをお願い……」
「りょうかーい!」
花の咲いたような笑顔で戦い続けるシェイリを眺めながら、僕はこの洞窟が不人気ダンジョンだったことに感謝した。
あんな姿を誰かに見られようものなら、精神的ショックのあまり気絶されかねない。
そう思ってしまうほどに、彼女に倒された敵の姿は無残だった。
簡単に言えば、非常にグロかった。
「あは〜!」
「うおおおおっ!?おおお驚かせんじゃねぇよクソガキ!殺す気か!」
そんな僕の心情も露知らず、彼女は次々と敵を葬り、ホラー映画顔負けのスプラッタな光景を作り上げていく。
自分の目の前にいるゾンビを横合いから真っ二つにされ、突然の出来事にリリアが涙目になりながら叫んでいるのが印象的だった。
……僕、接近戦が苦手でよかったかも。
笑顔でゾンビを屠っていくシェイリと、心臓が止まりそうな顔で驚いているリリアの姿を見ながら、僕はつくづくそう思うのだった……。
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