第四章 空白期編
第八十八話 『揺れ動く心、動き出す子鴉』
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えた。
「命拾いしたな…」
「貴様こそな…」
それで二人はまた席に着席する。
「さて、話が脱線してもうたけど私はシホちゃんを一生懸命応援するわ!」
「さすがです、はやて。恋は女性同士でも関係ありません。愛さえあればなんでもありなんです!」
「キャスター、いいこと言うた! 座布団一枚や!」
「いえい♪」
「ま、それとは話は別になってくるんやけどそろそろ士郎もいい年やし身を固めたほうがいいと思うんやけどどうやろう?」
「は…?」
士郎は自分に話が回ってくるとは思っていなかったのか間抜けな声を上げる。
「あ、主…! まだ!」
「リインフォースは黙っとき! 今は士郎に聞いているんや! それで士郎! あんたはリインフォースとキャスターをどう思っているんや?」
「どう、とは…? 良きパートナーではないのか? 私はリインフォースとは仕事ではよくタッグを組むしな」
「そ、そうだな士郎…」
「それにキャスターとも信頼は築けていると思うが…」
「はぁ…それだから士郎はダメなんや…。なんで私がせっかくシホちゃんの話をしていたと思っとるん?」
それで全員から向けられる視線に士郎は焦りの表情を見せる。
「な、なんだ…? 私は何か悪いことでもしたのか?」
「この鈍感が…」
「ご主人様〜…もっと話に敏感になってください」
志貴がそう士郎を下し、キャスターからダメ出しされる。
シホはともかく士郎はまだ当分はこの関係が続くのだろう。
はやてはこれからも頑張らなな! と思った次第だ。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
はやての家から帰って私はここはやはり一番信頼の置けるアルトリアにこの事を相談してみることにした。
「アルトリア、ちょっといい?」
「なんですか、シホ?」
「うん。今日はやての家に帰りに行ってきてすずかとの事について相談してきたのよ」
「スズカとの、ですか…?」
「うん。すずかの気持ちに私はどう答えたらいいのかという感じの話…」
「ああ、そういえばシホは告白をされたのでしたね」
「そうなのよ。それでなかなかいい答えがでない時にはやてに『周りの目なんて気にせず突き進めばいい』と言われたのよ」
「それは…。ハヤテもいい事をいいますね」
「アルトリアもそう言うのね。変に思われないかな? 女性同士っていうのは…」
「私は気にしませんよ。シホの思うままに行動すればいいと思います」
「そう…?」
「ええ」
それで私も素直になったほうがいいのかな…? と考え始めた。
「―――しかし、奏者よ。余達も構ってくれないと寂しくて泣いてしまうぞ?」
そこにネロがやってきてそんな事を言い出したので、
「そうね。大
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