第四章 空白期編
第八十八話 『揺れ動く心、動き出す子鴉』
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それを見送ったはやてと士郎はというと、
「ついはやてのペースに乗せられて賛同してしまったが…よかったのだろうか? 結構シホにとって大事な話だったようだが…」
「別にええやん。はっきりしないよりは気持ちをきっちりと固めさせた方がシホちゃんの為や。フィアットちゃんにはちょっと悪いと思ったけどな」
「シホは女性に好かれているからな…その代表的なのがやはりすずか嬢とフィアット嬢の二人と、後アルトリアとネロのダブルセイバーが含まれるわけだしな」
「そうや。士郎も分かっているやん………自分のことに関しては鈍感の癖にな」
「…なにか言ったか? はやて」
「いいや。ただ、士郎も罪作りな人やねって話や」
「なんでさ…?」
士郎の鈍感さにはやてはため息をつくのだった。
………………
……………
…………
その後、八神家に全員が帰ってきて一緒に『いただきます』をして食事を開始してそれぞれが食べおわった後の雑談として、話題は当然シホの話になった。
「それでな。シホちゃんもやっと自分の気持ちにも気づきはじめたんよ」
「シュバインオーグがか…それは、よかったのでしょうか…?」
「いいことだと思いますよ。はやてちゃん!」
シグナムが少し悩む素振りを見せるがシャマルははやてに賛成の意を示した。
「鈍感であるシュバインオーグが自身の気持ちに気づけただけでかなりの成果だと思われます。我が主」
「そうやろ。ザフィーラ!」
「すずかとシホがか…いいんじゃないか、はやて? でもそれだとフィアットは引き下がるしかないかな…?」
「フィアットちゃんはあきらめへんと思うよ? ヴィータ」
「そうだよなー…あたしとしてはすずかを応援するけどな」
「ヴィータはすずかちゃん派か」
「しかし、あの正義の味方を突っ走っていた男が片割れとはいえ少女になりここまで人間的になるとはな…」
「志貴。それは私に対する挑戦か…?」
「なにか言い返したいならお前もまずその鈍感を治せ」
「お前には言われたくないぞ…?」
「俺はもうアルクェイドについていく事を決めた後の英霊だぞ? お前よりは鈍感は治っているさ」
フッ…と志貴は士郎へと挑発的な態度をとる。
それを聞いていたアルクェイドがいやんいやんしていたのは全員は見なかったことにした。
「やるか…? 殺人貴」
「受けて立つぞ? 偽善者」
「残念だな。もう私は偽善者ではない…! はやて達の味方だ!」
「ならそれを証明してみろ!」
二人は喧嘩をする合図とも言う二人限定の呼び合いをして庭へと向かおうとする。
だが一家の大黒柱であるはやてが一喝した。
「士郎! 志貴! 訓練ならともかく殺し合いで暴れるんなら私は承知せんよ!?」
それで二人はすぐに殺気を抑
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