機動戦士ガンダムSEED
0193話
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チャンス、とばかりに脅しに掛かった中佐に嘲笑を浮かべて答えてやる。
「トムヤムクンで顔を洗って出直してこい」
「っ!? 私に従わなかった事を後悔しろ!」
中佐は顔を真っ赤にしてそう言い捨てると護衛と共に部屋を出て行った。
にしても後悔出来ないようになる、か。つまりザフトのオペレーション・スピットブレイクが行われるのが近いのだろう。
「……寝るか」
そう呟いてからベッドに横になり、布団を被って監視カメラから見えないようにして空間倉庫からスライムを1mm程度の細さで伸ばしていく。そのまま部屋の換気扇を通してアラスカ基地へとその触手を伸ばして情報収集を開始する。
当初は忙しさの愚痴や、次の休暇で結婚を申し込むんだ的フラグの会話等を拾い上げていたが、30分程通風口や通路の隅を通っているとようやくサイクロプス云々と話している人物がいる部屋を発見。スライムを伸ばして盗聴する。
「それで、サイクロプスの準備はどうかね?」
「既に終わっております。後は明日のザフトの作戦が予定通りに進めばあの化け物共をかなりの数処理できるでしょう」
「そうか。パナマの方は?」
「ストライクダガーの量産は順調に。現在は第13独立部隊がMS運用を研究している所です」
「ふむ、そちらも順調か。サザーランド大佐、アズラエル理事からは何か?」
「いえ、特には。ただし出来るだけ多くの化け物共をこの作戦で処理してくれる事を希望する、とだけ」
「なるほど。青き清浄なる世界の為に」
「青き清浄なる世界の為に」
オペレーション・スピットブレイクは明日か。となると俺が脱出するのも明日だな。
空間倉庫から伸びているスライムに触り、そのまま収納を完了する。
さて、そうなると明日からは忙しくなるな。まずはこの部屋を脱出して……俺一人でアークエンジェルに向かうよりも、ムウと合流するのがいいか。ムウがサイクロプスの情報を持っていけばアラスカを脱出する契機にもなるし。
ただ、原作と違ってマリューでは無くてナタルとくっついたムウがアークエンジェルに戻って来るかどうかが不透明だな。合流出来ない場合は俺一人で何とかアークエンジェルまで戻る必要がある。
後はキラのフリーダムが間に合うかどうかだが、これは間に合うと信じるしかないだろう。最悪の場合は俺がどうにかするしかないが、それは出来れば遠慮したい所だ。
……原作で捕虜のディアッカやバスターがアークエンジェルにそのまま置かれていたって事を考えたら、ブリッツもそのままアークエンジェルに置きっぱなしと考えていいんだよな?
一応、ブリッツが連合軍に持って行かれている時の為に何か適当な兵器をJOSH-Aの格納庫から色々パクっていった方がいいな。……MSはまずないから、戦車や戦闘機くらいだろうが。
こ
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