機動戦士ガンダムSEED
0193話
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せない為の措置なのだろうか。
……あの中佐がいる時点で印象は最悪に近いんだがな。
とは言っても、コーディネーターと疑っている俺を閉じ込めている部屋だ。本当に何も無い普通の部屋という訳はないだろう。
「……寝るか」
そう呟き、上着を脱いで身軽な格好になってからベッドに横になる。そして薄い掛け布団を掛けてカメラがあっても俺の身体が見えないようにしてから空間倉庫を展開。スライムを糸のように極細な状態で出現させ、眠った振りをしながらスライムで部屋の中を探る。
……あった。隠しカメラが1、2、3個か。幸い盗聴器の類は仕込まれてはいないようだ。隠しカメラが設置されているのはドアの上と、換気扇の側、トイレの入り口付近か。
死角になる位置も把握したのでスライムを空間倉庫へと戻す。
特にやる事もないので、そのまま本当に眠りについた。
翌日。朝食としてパンを1つ見張りに渡された。
そのパンを持ち、監視カメラの死角へと移動してから空間倉庫の中へと放り込む。それと入れ替えにサンドイッチを取り出し、そのまま監視カメラの死角で素早く食べる。
俺をコーディネーターと思い込んで軟禁している以上、恐らくパンには何らかの薬が混ぜられていると思っていいだろう。後期GAT-Xシリーズのパイロットであるブーステッド・チルドレン達を見るまでもなく、この分野ではザフトよりもブルーコスモスの方が技術的に上なのだから注意しておくに越した事はない。
飲み物に関しても、部屋の水道ではなく空間倉庫から適当に飲み物を取り出して飲むようにした。
もちろん監視カメラがある事を考慮して飲んだり食べたりする振りはしているのだが。
そしてそんな日が4日程続いたある日、珍しい事に見張り以外の人物が部屋を訪れる。……とは言っても例の中佐なのだが。俺を警戒しているのか、銃を持った護衛の兵士を数名伴っていた。
「さて、何か私に言いたい事はないかな?」
「コーンポタージュで顔洗って出直してこい」
「……何?」
何故か俺の顔を見て驚く中佐。……どうやら食べ物や飲み物には何らかの薬物が入っていたと見て間違いないようだ。
「チーズフォンデュで顔洗って出直してこいと言ったんだよ、老害」
「き、貴様……本当に何者だ!?」
驚きというよりも恐怖を顔に浮かべる中佐。と言うか、この様子を見る限りでは余程強力な薬を盛っていたらしいな。
「さて、俺はこう答えるしかないな。アクセル・アルマー。傭兵をやっている極々普通のナチュラルだ」
「ふざけるなっ! 普通のナチュラルがあれだけの……」
「あれだけの、何だ?」
「……いや、何でも無い。だが、今日ここで大人しく私の言う事に従わないと後悔出来ないようになるがどうするかね?」
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