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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第三十四話 真の歌劇
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てほしいです。
『お前は夢見がちな男だ。そんなお前だからこそ俺は
敗北
(
なっとく
)
したのだ。そんなお前が認めぬという。ならば俺も認めんよ』
ああ、そうだ。お前の意思は俺の意志だ。だから俺について来い。
『こりゃ大変だね、蓮くんも』
だから手伝ってくれるよな。
『勝手にやれよ、マジどうでもいいし』
この馬鹿、相変わらずやる気ねえけど。
今、俺たちの思いは一つだ。
「どうか聞き届けて欲しい 世界は穏やかに安らげる日々を願っている (Doch deine Bnten,Herr, verehren Das sanfte Wandeln deines Tags. )」
故、なればこそ、私の安らぎのために戦火よ起これ。総てを破壊しつくすのだ。
「我が総軍に響き渡れ 妙なる調べ 開戦の号砲よ (Tube, mirum spargens sonum Per sepulcra regionum, )
皆すべからく 玉座の下に集うべし (Coget omnes ante thronum. )」
集え、集え、満ちて溢れよ
戦鬼の海
(
ヴェルトール
)
。
「彼の日 涙と罪の裁きを 卿ら 灰より 蘇らん (Lacrimosa dies illa, Qua resurget ex favilla )
されば天主よ その時彼らを許したまえ (Judicandus homo reus Huic ergo parce, Deus. )」
『ねえレン、わたしあなたに逢えてよかった』
俺も君に出会わなければただのガキで、それはそれで幸せだったのだろうけど―――こんなにも強く思える気持ちなんて知らなかったと断言できる。だから――――――
「自由な民と自由な世界で どうかこの瞬間に言わせてほしい (Auf freiem Grund mit freiem Volke stehn.Zum Augenblicke duerft ich sagen )」
『大好きだよ。離れたくない』
そうだ俺は彼女を愛してる。
「時よ止まれ 君は誰よりも美しいから (Verweile doch du bist so schon― )」
今度こそ、一緒にラインハルトをぶっ斃そう。
「永遠の君に願う 俺を高みへと導いてくれ (Das Ewig-Weibliche Zieht uns hinan.)」
「慈悲深き者よ 今永遠の死を与える エィメン (Pie Jesu Domine, dona eis requiem. Amen. )」
では一つ、皆様私の歌劇をご観覧あれ。
「「
Atziluth――
(
流出
)
」」
その筋書きはありきたりだが。役者が良い。至高と信ずる。
「|Du-
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