第14話
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「どこまでのことを覚えているかね」
「えっと、急に私とお兄様以外がリタイヤになって、私も何がなんだか分からない状態で再生だけしていて、そのあとに一瞬だけ黄金が目に映って」
「おや、一瞬とは言え見られていましたか。中々に才能が有るようですね」
「貴方は?」
「お初にお目にかかります。リアス・グレモリー様の元で使い魔として仕えています、神代双葉と申します。リアス・グレモリー様とライザー・フェニックス様のレーティングゲームの際には終盤のみ参加させていただいておりました」
「そうだ、ゲームの方はどうなりましたの!?」
「我らが主リアス・グレモリー様の勝利で終わり、この度の婚約はご破談となりました」
「……そうですか」
気落ちするレイヴェル様に頭を下げる。原因が私にある以上は当たり前の事である。
「お父様、お兄様はどうなさっていますか?」
「それがだな、その」
何やら言い難そうだな。
「フェニックス卿、私は席を外しておきましょうか?」
「そうだ、いや、もしかしたら君ならどうにか出来るかも知れんしな。そのままでいてくれて構わないが、部外秘でいて欲しい」
「分かりました」
「ありがとう。実はライザーなのだが、ゲーム後からトラウマを二つ抱えてしまってな。片方はまだ問題無いのだが、もう片方が問題なんだ」
「トラウマですか?」
「そうなのだ。片方はドラゴンなのだ。これは、まあ問題無い。そこまで数が多い訳でも無いし、元から強い存在である以上、恐がりだとでも言えば多少の問題があるにしてもまだマシだ。多少顔を引きつらせたりする程度と言う事もある。問題なのはもう片方なのだが、星を恐れているのだよ」
「星ですか?あの夜に空に輝く」
レイヴェル様がフェニックス卿に確認し、フェニックス卿は首を縦に振る。
「そうなのだよ。何故、そこまで星に怯えるのか分からない上に、正気を失う程に怯えるのだ。何か知らないかね」
「あ〜、大体予想は出来ます。あまり詳しくは話せないのですが、魔力とはちょっと違う物を使う時に使用者の背後に星の様に見えることがあります。こんな風に」
小宇宙を適当に燃やしてフェニックス卿達に見せる。
「これを形にまとめて、こんな風にすると」
手のひら大の廬山昇竜覇を出して拳先に待機させる。
「ライザー様に止めを刺した技はこれをもっと大きく、大量に放つ技でしたので、それが原因だと思われます。大きい技を使う際には星そのものが技を形成する様が見られますから」
明らかにイッセーの小宇宙が原因だ。星空なんて見上げたら空が落ちてくる感覚に囚われるのだろうな。なんだかんだでイッセーが最後にはなった廬山百竜覇は対神奥義の域にまで上がっていた。つまり
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