第73話 東京沈没作戦
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ウルトラ三兄弟がナックル星人とブラックキングの猛攻を退け、撃退に成功していた丁度その頃、彼等と別行動を取っていたウルトラマンレオ、そしてアストラの兄弟は今、東京湾付近の沖にやってきていた。
普段は穏やかな波が見られる筈の東京湾が、何時に無く激しく荒れていたのだ。
そして、荒れ狂う東京湾において、我が物顔で暴れ回る二体の怪獣の姿があった。
赤い体の怪獣と、黒い体の怪獣であった。そのどちらも背中に鋭いヒレを持ち、その頭部には巨大で雄雄しき角が生えていた。
「兄さん、やっぱり奴等だ!」
「あぁ、忘れもしない、マグマ星人が放った双子怪獣だ!」
レオも、アストラもあの怪獣を知っていたのだ。
忘れもしない。奴等こそ、レオとアストラの故郷であるL77星を破壊したマグマ星人率いる双子怪獣だったのだ。
その名を、レッドギラス、並びにブラックギラスと言う。
その二体の怪獣が、今大津波を起こしながら東京へ上陸しようとしている。
このまま放っておけば東京は壊滅してしまうだろ。そんな事をさせる訳にはいかないのだ。
「行くぞ、アストラ!」
「任せて、兄さん」
ゲンとジンの二人がそれぞれウルトラマンへと変身した。
二人のウルトラマンは地上へと降り立った。第二の故郷でもあるこの星を奴等に蹂躙させはしない。
今度こそこの星を守り抜いてみせる。
その思いの元二人は果敢に双子怪獣に挑んだのだ。
双子怪獣もまた、ウルトラマンの接近を知り、その標的をウルトラマンへと変える。
折角の破壊活動を邪魔されたのだろう。とても不機嫌に暴れまわっている。
【兄さん、こいつらは!】
【分かっている。だが、それだとしても此処で退く訳にはいかないんだ! 例え、私達に不利な状況であったとしても―――】
双子怪獣は本来水場での戦いに秀でた怪獣だ。それに対しウルトラマンはかなり不利な戦いを挑まれる事となる。
だが、逃げる訳にはいかない。自分達がこいつらを倒さなければ東京は沈没させられてしまう。
戦わなければならないのだ。
レオとアストラがそれぞれ一体ずつ怪獣を相手に戦いを挑む。数の上では互角、残すは実力の差だった。
【兄さん! こいつらにあれを使わせたら駄目だ!】
【分かっている。ギラスピンを使われる前に倒す!】
レオとアストラを知っていた。かつて母なる星を滅ぼした恐ろしい攻撃。
それをこの星で使わせる訳にはいかない。その前に倒しきる必要があったのだ。
かつて、母なる星を蹂躙されていた頃はどうする事も出来なかったが、今は違う。
もう二度と、あんな悲劇を繰り返す訳にはいかない。不退転の覚悟の元、兄弟は双子怪獣に挑んだ。
レオがレッドギラスを、アストラがブラックギラスをそれぞれ相手に戦いを挑んでいく。
【奴等の連携を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ