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スーパーヒーロー戦記
第73話 東京沈没作戦
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歯には歯を! そして、スピンにはスピンで対抗するしかない!」
 青年はそう言い、天高く飛翔する。
 50mを誇る赤い巨人ことバイカンフーが天空を舞う。その目下には高速で回転する双子怪獣の姿が見て取れた。
「行くぞ! バイカンフースクリューキィィック!」
 双子怪獣と同じ、いや、それ以上に高速で回転しながらバイカンフーは急速に降下した。
 丁度双子怪獣とぶつかり合う形で竜巻の如く回転するバイカンフーが向ってきたのだ。
 閃光が一瞬視界を奪った。
 そして、勝負は一瞬により決まった。
 地面に着地しているバイカンフー。そして、頭部を粉砕されて無様に倒れ付す双子怪獣。
 その様を見るに勝負は決したと見えた。
【ば、馬鹿な! あの双子怪獣がこうも呆気なく―――】
「今だ、ウルトラマン!」

 一瞬の隙を見せた。其処を見逃さずに、青年は叫んだ。
 それに呼応し、ウルトラマンは立ち上がる。
 双子怪獣を失った今こそ、マグマ星人を倒す絶好の機会なのだ。これを逃せば恐らく永遠に訪れない。
 チャンスを生かすなら今しかないのだ。
【行くぞ、アストラ!】
【うん! 故郷の仇、今こそ!】
 レオとアストラがそれぞれ構えを取った。
 互いに手を合わせて放つ必殺光線、ダブルフラッシャーが放たれた。
 その光線はマグマ星人に直撃する。
 真っ赤に輝く光線はそのままマグマ星人に命中し、そして貫通した。
【がああぁぁ! お、おのれ……後一歩のところで……だが、これで俺の目的は完遂された……後は、残りの星間連合の奴等が……】
 その言葉を最後に、マグマ星人は爆発した。
 多少意味深な言葉が残ったが、とにもかくにも戦いは終わったのだ。
 そして、ウルトラマンレオとアストラは、故郷の仇を討つ事が出来たのである。
【有り難う御座います。クロノスの人、お陰で東京を守ることが出来ました】
【礼には及びません。共に正義の為に戦う者としてはせ参じたまでの事です】
【やはり、流石はクロノス人だ。僕達と同じ正義の心に満ち溢れている】
 会話の中からでも分かる。
 青年の心には正義の心が宿っていた。だからこそ、彼はウルトラマン達に手を貸してくれたのだろう。
「おいロム、そろそろ次に行くとしようぜ」
「それもそうだな、ジェット」
 ロムと呼ぶ、それは先ほどの戦闘機であった。
 上空でそれが変形し、人型となってバイカンフーの隣に降り立つ。
「急がないとまたドリルが愚図るぞ」
「そう言うな。ドリルだって俺達を心配してるからそう言うのだろう?」
「やれやれ、相変わらずだなロムは」
 ロムの言い分にジェットは肩を挙げながらそう言う。何とも微笑ましい光景でもあった。
 戦いが終わった後のひと時の安心の時である。
 だが、その時こそが星間連合の
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