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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-15港町の夜
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の名がデスピサロだということと、村が襲われたとき、彼女の
身
(
み
)
代
(
が
)
わりになって亡くなった方の名がシンシアさんということと。彼女は少し……かなり、世間知らずなところがあるので、女性として気を付けてやってほしい、というところでしょうか」
「まあ……身代わりだなんて……。ほんとに、
辛
(
つら
)
い思いをしたのね、ユウちゃんは。わかりましたわ。母親代わりにでもなったつもりで、気を付けておきますから。今まで、男性だけで大変でしたわね、その辺りはおまかせくださいね。」
「心強いです……本当に……」
「あら、まあ。本当に、大変でしたのねえ。お察ししますわ。」
「いえ……それほどでも……」
時は戻って、宿を出たマーニャと少女。
「さて。とりあえず、どこでもいいからどっかに飛んでみな」
「どこでも……?」
「ああ。どっか、行きてえとこはねえのか?」
「行きたい、ところ……。」
「つっても、嬢ちゃんが行けるとしたら、エンドールにブランカに、アネイルくらいのもんか。あとは、木こりのおっさんの小屋に砂漠の宿か?」
「行っても、すぐ帰ってくるのよね?」
「そうだな。今日のところはな」
「じゃあ、エンドールにする」
「なんか、あんのか?」
「トルネコが、仲間になったから。ポポロも、ネネさんも。少しだけでも、会いたいだろうって、思うから。わたしでも、行けるように。練習、したい。木こりさんとは、時間があるときに、会いたいから。温泉も、時間があるときに、行きたい」
「そうか。じゃ、行くか。いつでも、いいぜ」
「うん。……ルーラ」
魔法が、発動しかけて、止まる。
「……できなかった」
「イメージが大事だからな。発動はしかけてたんだ。よく思い出して、もう一回やってみな。できなきゃ、よく覚えてる場所でやり直しゃいいんだ」
「うん。もう一回、エンドールでやってみる。…………ルーラ!」
魔法が発動し、ふたりの
身体
(
からだ
)
が浮き上がる。
一瞬の後、ふたりの目の前には、
賑
(
にぎ
)
やかなエンドールの街の光景が広がっていた。
「……できた。」
「良かったな」
「うん。うれしい。」
「ちっとくらい、見て行く時間なら、あるが。どうする?」
「ううん。今日は、いい」
「そうか。だが、せっかくこの辺まで来たしな。魔物も弱えし、別の魔法も、試していくか」
「うん。ギラ、ね。」
「それもなんだが。なんか、よくわかんねえ感じがするんだよな。嬢ちゃんの使うニフラムに、似てるか?オレの知らねえ呪文で、なんか心当たり、ねえか?」
「……トヘロス?」
「知らねえから、そうかもしれねえ」
「道具屋さんで売ってる、聖水に、似た効果で。自分よりも弱い魔物が、近付けないように、するの。」
「あー、それかもな。そんな感じだ。今の
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