ALO編
episode2 懐かしき新世界へ
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。もし俺の推測通りに彼女が待機空間というべきところにいたとしても、あの世界が終わってしまったのなら当然生きてはいないだろう。
それとも。
(まだ俺は、「あの世界」がどこかに残ってるとでも思ってんのかね……)
思考では無く、感情で、そう思い込んでいるのかもしれない。
俺がナーヴギアを頑なに求めたのも、心のどこかでもう一度…と願っているからかもしれない。
或いは、この世界が夢で、目が醒めれば向こうに帰れると。
(……くだらないな……)
取り留めのない思考の中、設定が終わる。
続けて、キャラの設定。性別、名前…入力はまた、「シド」だ。どうやらこのALO、大空を自由に飛びまわれるらしい。この名前は昔の超大作RPGでは有名な飛空挺乗りのものだ。いかにも空中戦を支配してくれそうではないか。
そして最後に選択するのは、自分の種族。
その選択肢を見て。
「ふふっ……」
思わず、笑みがこぼれる。
決めていた。この種族の肩書きを見たときから、決めていた。
見た瞬間、懐かしく、本当に楽しかったあのギルドの事を思い出したから。
選択する。
『音楽妖精、プーカ』。
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