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バトルファイター
プロローグ
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ない。そこでパルクールを取り入れることによって少しは改善された。義父さんはそれを難なく交わして追撃として拳を叩きこんでくるがそれを飛んで受け流してやり過ごす。何度か打ち合うと義祖父が止めの合図を出したので二人はある程度の距離を取って礼をする。

「ありがとうございます」

「いや、正直、なまってると思っていたけど全然大丈夫そうだね。安心したよ」

「はい、一応イメージなどは焼き付けておいたんで」

「それはいいことだ」

 そして優は脱衣所に向かいながら言った。

「じゃあ、俺は朝ごはんの支度してくるんで今日はこれで」

「ああ、お疲れ様」

 そして優は道場にあるシャワーで汗を流すと道場を一礼して出て、キッチンに向かった。

 キッチンにはすでに美奈がいて料理の準備に取り掛かっていた。

「おはよう、美奈」

「あ、優さん。おはよう」

 挨拶を交わしたあと、優は自分のエプロンをつけて朝食の準備を手伝う。

「美奈、今日は何を作ろうとしていたんだ?」

「えっと、まだ特に決めてないけど」

「じゃあ、冷蔵庫を見て決めようか」

「うん」

 そう言って優と美奈は冷蔵庫の中身を確認する。冷蔵庫の中身は特に困ることのない程度に食材が揃えられている。優と美奈は健康によさそうなものを選んで決めた。

「じゃあ今日は、この煮豆とおひたし、シャケでいいね」

「ああ、ちょうどいいだろ」

 優と美奈は早速料理に取り掛かる。一人でやるよりはペースがだいぶ速かったのですぐに出来上がった。すぐに皿を並べると道場から義父さんと義祖父さんが、寝室などの部屋があるほうからはお袋が来た。

「あ、おはよう。優、美奈ちゃん」

「おはよう、てか顔洗って来い。すっごい眠そうじゃねえか」

「おはよう、確かにお義母さんなんか眠そうだよ?」

「そう?まあ、昨日は結構仕事の残りを片付けるの苦労したからね、少し睡眠時間が少なかったのかも」

「無茶するなよ」

「わかってるわよ。今日は休みだからこの後ゆっくりする」

 そう言って顔を洗いに行った。優は奈美と顔をあわせて苦笑する。

「でも、お義母さん、優さんが戻ってきて本当に元気になったよ。戻ってくる前はどことなく無理に笑顔作ってるみたいでいい気がしなかったから」

「そうか」

「ほら、二人ともせっかくの朝ごはんが冷めちゃうから早く食べよう」

「うん、じゃあ、お兄ちゃん起こしてくる」

 美奈はそう言って今から出て行った。優は席に座ると義父さんと義祖父さんも席に座る。そして優に言った。

「優君、君はどこの高校に行きたいか決まったか?」

「ええ、俺はあのSAO生還者たちが行くことが出来る学校に行きます
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