第21話
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「んじゃ、始めッぞ!」
「はい!」
「うん!」
「ピィ!」
全員が共通に作戦を理解してそれぞれの動きを始めた
「シリカちゃん!いくよ!」
サチは右、シリカは左に駆けだす
「レイさん!お願いしますよ!」
――まず、2人でサイドに走って奴を翻弄して前を開けてくれ
≪THEROCKMAN≫は狙い通り両手を広げサチとシリカをそれぞれを狙う。もちろん2人はその攻撃をちゃんとかわす。その刹那
――そのガラ空きの顔面を俺がぶった切る
高く跳躍し、顔の位置に陣取る。そして黒印を所定の型に構え≪氷雷・風≫でバツ印を斬りこむ。黒印は堅い額をもろともせず華麗な剣さばきで体力バーを変動させる。その時≪THEROCKMAN≫のターゲットが俺に向き岩石頭突きがとんでくる
「サチぃ!」
――奴は絶対俺を狙う。その時俺は硬直のせいで動けねぇ。だからサチ、お前の槍を俺にぶち込め。その攻撃で俺を突き飛ばせ。カーソル、イエローになっちまうが、頼む
「いくよぉ!」
サチが予定通りに俺目掛けて初級の吹き飛ばしスキル≪ノックアップ・ランス≫で俺を上に突きあげる
当然≪THEROCKMAN≫の攻撃は外れ、俺は後頭部に着地する
「シリカ!」
―――シリカはもう一回タゲをとってくれ。ピナも、頼むぞ
シリカが駈け出し足を斬りピナがバブルで攻撃する。ダメージは残念ながらほとんど皆無だ
俺は落ちない様に後頭部にしがみ付き、≪THEROCKMAN≫の拳を避けつつシリカのタゲとりを待つ
≪THEROCKMAN≫は俺を振り落とそうと体を振ったり腕を振り上げたりするが、ごつごつしている体で精密な動きは難しく、攻撃は一切当たらない
しばらくすると、タゲが俺からシリカに移った
「サチ、シリカ!頼むぞ!」
「任せてよ!」
「はい!ピナ、レイさんのアシストね!」
――タゲが移ったら2人でスイッチしながら攻撃。危なかったら引いていいからな
黒印を後頭部に突き立てた。そして円形に斬り、切り払う。下でサチとシリカが攻撃を連続で続けてくれているので俺にタゲは回らない
「ドゥリャァァア!」
すさまじい剣裁きで頭を斬って斬って斬りまくる!
そして、体力ゲージが残り一本になった時俺は大きく黒印を振り上げ、突き刺そうとしたが突如異変が起きた
「ドダダダダダダダダダダァァァアア!」
雪崩にも似た大きな音をたてて≪THEROCKMAN≫の体に着いていた鉱石が突如外れだした
「んなッ!?」
「キャッ…?」
反射的に離れる。サチとシリカ、ピナもなんとか無事なようで、一旦合流する
≪THEROCKMAN≫は全ての鉱石を落とし、ずいぶんスリムになった
「レイさん、あれっ
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