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魔法少女リリカルなのはGK《ガイキング》 〜炎の魔竜伝説〜
第5話 居候-今日から新しい家族なの!-
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いや、私のデータにはないんですが・・・・>
外野の美由紀とアルも疑問に思う。
そんな周りの反応をまったく意に介さず太陽は型(それ)を繰り返す。
両拳を腰溜めに構え、そこから拳を開き大きく両腕で円を描き、その手を胸元へ引き寄せ両手の拳を胸の前で打ち合わせる。
これを何度も繰り返す。
【真龍の型】
師であるリーから伝授され自分の父が最も得意とした型。
真龍拳の秘伝とも言うべきそれを父親と同じく太陽も得意としていた。
己の中の【炎】を一点に収束していく感覚は、同時に内在する雑念などを振り払い意識を限りなく純化していく。
今の太陽には周りの音も景色も映らない。
分かるのは一点に集まっていく赤い炎と自分の周りの全てが白い場所へと変わっていくイメージだけだった。
無心で型を続ける太陽、それに対峙し構える恭也。
このまま続くかと思われた膠着を破ったのは・・・・恭也だった。
(・・・・型の意味は分からないが、このままでは埒が明かない・・・・一気に決める!)
そう考えた恭也は体を引き絞る様に構え・・・・・『消えた』
『消えた』・・・というと語弊がある。
正確には消えたように見えるほどの『目にも映らぬ高速移動』が正しい。
-御神流奥義之歩法-【神速】
自らの五感全てで普段感じている『感覚時間』を引き延ばす極限領域。
生命の危機に直面した際に見せる奇跡・・・火事場の馬鹿力。それは、人間の心理的限界というリミッターが外れ、本来使う事が出来ないはずの肉体のポテンシャルを全て引き出すという、極限にまで追い込まれた人間の無意識の奥の手。
だが、この『神速』はその奥の手を極限にまで高めた集中力によって
意識的
(
・・・
)
に引き出すという、御神流に伝わる奥義。
極限まで引き伸ばされた『時』の世界・・・・それは、人も景色も自分以外の全てがモノクロームに彩られ他のものが緩やかに動いている世界。
その中で、恭也のみが普通に動いている。
だがそれは恭也の感覚であって、実際は人間の限界を超えた速度で動いている。
恭也はそのまま太陽に近づき小太刀を振りかぶり・・振り下ろす。
なのはを任せられるか確かめる意味での一撃。
この攻撃で太陽を起きあがれる程度に打ち倒し、【神速】での攻撃を受けて尚立ち向かう気概があるのかを確かめる
つもり
(
・・・
)
だった。
【神速】の世界の外にいたはずの太陽が唐突に剣を回避し、あまつさえ拳を振りかざして反撃してこなければ・・・・
(!!??・・・バカな!この領域に・・・・っく!?・・まずい!)
咄嗟の事で回避ができなくなっている恭也。
ただ真っ直ぐに拳を突き出す太陽・・・・そして、
ドガガガッ!!
音のないはずの世界に
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