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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第13話「クラス代表決定戦04」
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んですか?」
鏡也
「いや、案外そうでもないさ。新聞部(そっち)で事前にこのことを流してくれたから、予想よりもスムーズに申請が通ったよ」
薫子
「そうですか」

今回のこの企画、新聞部が密かに情報を流して観客を集め、オラクルが色々(・・)と準備を進めて来たのだ
因みに、某戦乙女がこの企画を知ったとき「またか…」と頭をおさえ、元日本代表候補だった教師は「この前暴れたばかりじゃないですか〜」と泣き叫び、学園最強(共犯者)は「よし! 面白そうだから許可♪」と書類に判子を押し、その従者は呆れた顔をしながらサポートに徹していたそうな……

薫子
「…それにしても鏡也さんも人が悪いですね〜」
鏡也
「…なにがだ薫子」
薫子
「織斑君に激励を渡すフリをして戦意を上げさせ、その裏では両者のISデータを平然と採ってたことですよ」

そう、薫子の言うとおり、彼らが片づけているのは放送機材以外のモノ(・・・・・・・・・)も含まれているのだ。

鏡也
「人聞きが悪いなー。俺はただ単に同じ男が代表候補生相手に喧嘩売って闘うと聞いたから、俺なりに応援してその勇士を記録(・・・・・)してただけだぞ」
薫子
「フフフ、そういうことにしておきます」
鏡也
「そういう薫子こそ、集まった観客を蓑隠れに使って撮影し、トトルカチョなんかもやってたくせに」

鏡也が見つめた視線の先には、撮影道具をかたす新聞部員と、食券のような紙を持った女生徒がチラホラといた。

薫子
「あら、なんことでしょうか?」
鏡也
「売上は4割でいいぞ」
薫子
「……鏡也さん、私はこの件について誰にも公表しませんよ?」
鏡也
「そうか、なら俺もこの件について黙っておこう」
薫子
「フフフ」
鏡也
「ハハハ」

薫子&鏡也
「「アハハハハハハハ」」
部下A
「ヒッ!?」

突如笑い始める両者の表情はどこか黒く、決して誰も近づこうとしない。
そして、たまたま近くで撤収作業を進めていた部下A(哀れな子羊)は逃げ出すタイミングを逃し、一人そこで恐怖に震えるのであった。


薫子
「それじゃ鏡也さん、私はこれで失礼しますね」
鏡也
「あ、薫子」
薫子
「なんです、鏡也さん?」

実況席から立ち去ろうとした薫子を引き留める鏡也。

鏡也
「この後、オルコットと織斑(二人)のインタビューだろ?」
薫子
「ええ、そうですけど?」
鏡也
「織斑少年の方は……いや、二人ともまた今度にしといてくんない?」
薫子
「えっ、何でです? こういうのはすぐにやった方がいいコメント貰えるんですけど…」
鏡也
「いいから、な?」
薫子
「……まぁ、別にいいですけど」
鏡也
「あんがとさん。んじゃ、また明日」
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