機動戦士ガンダムSEED
0192話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
バスターのパイロットであるディアッカをアークエンジェルから来た保安要員へと引き渡し、ブリッツでアークエンジェルのMS格納庫へと移動する。エネルギーと推進剤が共に残量ほぼ0の為、地道に歩いてアークエンジェルまで戻る事になった。
「ムウか、無事だったらしいな」
格納庫に戻るとどこか呆然としているムウへと声を掛ける。
「あ、ああ。アクセルも無事で何よりだ」
「……どうした?」
「さっき島の向こう側でかなり大きい爆発があっただろう?」
「ああ。バスターのパイロットを見張っている時にいきなりだったな」
「あの爆発以降、坊主と連絡が取れないらしい」
イージスがストライクを巻き込んでの自爆は確定、か。
「……そうか」
「ああ」
ムウとしてはキラの死を理解はしても認めたくはないのだろう。苦虫を噛み潰したような表情をしている。
そんなムウの様子を見て話を変えるように周囲を見回す。
「整備員の数が少ないな」
「あ、ああ。マードック曹長達はアークエンジェルの修理に取り掛かっている。もう少し頑張ればアラスカの防空圏だから、騙し騙しでも艦を動かしたい所なんだろう」
「なるほど。なるべく早くここから離れた方がいいのは事実だしな。……ん?」
格納庫と外部を繋ぐ貨物搬入口から、バスターを積んだトレーラーが入ってくるのが見える。……仕事が早いな。
確かにここにバスターを放置していけば、またザフトに使われる可能性がある以上はこちらで確保しておくのがベストだろう。俺としても、3隻同盟時にディアッカと共にこちらの戦力になってくれる機体なのでアークエンジェルの手元に置いておくというのは悪い選択肢ではない。……トールの生存でディアッカとミリアリアのフラグを叩き折ってしまった為、味方になるかどうかは未知数だが。
「お、取りあえず動くようにはなったか」
整備班の優秀さ故だろうか、不時着していたアークエンジェルが浮かび上がるのを感じる。
「アクセル、フラガ少佐、ディンが3機接近していますが出撃出来ますか!?」
唐突に通信画面が開き、焦ったマリューの顔が飛び込んでくる。……この状況で多少の無理をしてでも艦を浮上させたのは敵が近づいてきているからか。
マリューのその言葉にムウが首を振り、俺もそれに続く。
「スカイグラスパーはようやく修理が始まったばかりだ。まだ出られない」
「ブリッツは修理の必要は無いが、バッテリーも推進剤もほぼ0だからそっちの充電に時間が掛かる。ムウと同じくすぐには無理だ。グゥルもデュエルとの戦いで失ってしまったしな」
とにかく整備員の人数が足りない。マードックを始めとする大多数は艦の修理に出ている為にどうしても手が足りないのだ。特に修理の必要の無いブリッツは充電も含
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ