暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0192話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あってから2週間程。ようやくアークエンジェルはアラスカ基地へと辿り着いていた。周囲を護衛の艦艇に囲まれ、上空には哨戒機の姿もある。

「……ここまで長かったな」

 ブリッジの空いている席にムウと共に座りながら、思わず呟く。

「ああ。何せヘリオポリスからアラスカまでざっと4ヶ月の旅だったしな」

 そう話すムウの顔には、キラを捜索しに行くと言い張っていた時のような切羽詰まった感じはもうない。ナタルがどうにかしてくれたのだろう。
 それはキラを失ったサイ達学生組も似たようなものだった。チラリと、自分の席で仕事をしているサイ、トール、カズイ、ミリアリアへと視線を向ける。まだ完全に明るさを取り戻したとは言えない状況だが、それでも普通に自分の仕事が出来るようになっているだけ落ち着いたと言える。

「ほら、アークエンジェルが入港するぞ」

 ムウの言葉に、外の様子が映し出されているモニタへと視線を向けると、滝のようになっている場所をアークエンジェルが通り過ぎて行く所だった。滝の中はドックになっているらしく、周囲にはイージス艦や潜水艦、駆逐艦等の姿が見える。
 そしてドックの中でアークエンジェルが係留されるのと同時に、ブリッジへと通信が入ってくる。

「統合作戦本部より、第8艦隊所属艦アークエンジェルへ通達。軍令部、ウィリアム・サザーランド大佐発。長きに渡る歴戦の労をねぎらう。事情聴取せねばならぬ事態でもあるので貴艦乗員は別命あるまで現状のまま艦内待機を命じる」
「え? 現状のまま、でありますか?」

 通信を送ってきた軍人へとマリューが尋ねる。確かに考えられない事態だからだ。普通なら乗員を艦から降ろして休息させるだろう。

「そうだ。パナマ侵攻の噂のおかげでここも忙しくてな。ま、取りあえずは現状のまま休んでくれ。……あぁ、それとそちらの艦で雇用したアクセル・アルマーという傭兵は?」
「え? あ、ちょっと待って下さい。アクセル」

 マリューに呼ばれ、通信モニタの前に出る。

「アクセル・アルマーは君かね?」
「ああ」
「君にはサザーランド大佐が傭兵としての雇用契約について話したいとの事だ。悪いが君だけは至急こちらへ来て貰えないか?」

 ……俺だけ、だと? どういう理由だ? 雇用契約云々についてはまず名目だけの話だろう。俺をコーディネーターではないかと疑った? いや、それにしたってアークエンジェルやオーブですでに検査を受けているだけに考えにくい。となると……待て。サザーランド大佐というのは確かアズラエルの腰巾着だったな。まさか俺をブルーコスモスに引き込もうというつもり、か?
 正直、非常に断りたい。俺はブルーコスモスなんて異常者集団に入るつもりは全く無いのだから。だが、ここでそれを言っても何らかの理由を付
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ