機動戦士ガンダムSEED
0192話
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アラスカでの手筈を考えていると、突然パイロット控え室に声が響く。通信装置を見ると、そこにはマードックの顔が映し出されている。
「ああ、何かあったか?」
もしかしてディアッカが脱走してバスターなりブリッツなりを奪っていったか? ふとそんな事が思い浮かんだが、マードックの様子からは切羽詰まった様子は見受けられない。
「ちょっとフラガ少佐を止めるのに手を貸してくれ」
「ムウを?」
……その言葉を聞いて思い出す。そう言えば、原作でも確かこんなシーンがあったな。そっちでは俺じゃなくてマリューがムウを説得していたんだが。いや、待てよ。なら……
「ああ。機体を修理しろの一点張りだ。増槽つけて坊主を捜しに行くって聞かないんだよ」
やっぱりな。ならこの場合の説得役は……
「分かった。すぐに行く。それとブリッジに連絡をしてナタルを回して貰え。俺の言う事はともかく、ナタルの話なら聞くだろう」
「分かった。早めに来てくれ」
マードックの返事を聞くと、通信を切って格納庫へと向かう。
「ほら、頼むよ」
格納庫ではムウがスカイグラスパーの隣で整備員達に修理をするように頼んでいた。だが整備員達は格納庫で倒れ込むように眠っている者も多く、既に限界といった様子に見える。
「ムウ、周囲を良く見てみろ。整備班達に余力があるように見えるか?」
「オーブに救援を要請したって話は聞いたか?」
「ああ、聞いている」
「けどまだ連絡は来ない。つまりはあの爆発から脱出している可能性だってあるんだ。それに、連合軍の勢力圏に入ったんだし、もうザフトの攻撃を警戒する必要もない。なら俺が行ってもいいだろう? お前のブリッツはともかく、スカイグラスパーなら増槽を使えばまだあの島まで戻れるんだ」
「だから……」
「少佐!」
俺が何かを言う前にナタルが格納庫へと到着し、こちらへと走ってくる。
「……アクセル、お前の入れ知恵か?」
「さて……な。だが、お前は男の俺よりも女の言う事の方を聞くだろう?
こちらへと近づいてきたナタルの肩を軽く叩いて、その耳元でボソっと呟いてやる。
「後は任せた。恋人の無茶は責任を持って止めてくれ」
「ア、アクセル・アルマー、お前知って……」
「さて、な。後は任せたから2人でゆっくり話し合ってくれ」
「待て、アクセル・アルマー。第2戦闘配置は終了した。以後は半舷休息だから部屋で休んでも構わない。……その、呼んでくれて助かった」
どこか照れくさそうに顔を赤くしながら礼を言ってくるナタルに軽く手を振り、格納庫から出て自分の部屋へと向かった。
あの様子ならムウに関してはナタルに任せておけば大丈夫だろう。
ムウとナタルの事件(?)が
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