11 「男が泣いていいのは人生3回だけ」
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たようだ。ナギとしては、一時のものと考えれば、呑めない話ではない。何よりそれでエリザの気が済むなら、そうしてやりたかった。
「わかった」
「え、いいの!? やった、ありがとう!」
「何から何まで…」
再び頭を下げ始めたヴェローナの父子にそれではと声をかけると、早々に退散した。どうも義を重んじるような印象を受ける2人だった。それでいて頑固なタイプ。なかなか面倒だが、根は悪くない。それはエリザにもやや似ているかもしれない。
すれ違う村人たちにも少女2人を救ってくれた礼を言われ、彼女たちが村で愛されているのだと思い知った。助けられて本当に良かったと心から思う。
見送りに来た数名に竜車を押し付けられたナギは、村の篝火が小さくなって、渓流の岩岩に見えなくなっても尚そちらへ視線を向けていた。ルイーズはそんなナギの膝の上で、すやすやと安らかに眠っていた。
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