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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第二十八章 目指す場所へ《4》
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なのだが、どうやら日来が辰ノ大花に向かっているとの報告を受けてな。目的はお前の解放阻止なのだろう』
 表情が動こうとしたが、彼方はこちらの様子を見られる。反応を伺う気なのだろう。
 だから表情を止める。こちらには関係無いと伝えるために。
 鼻で笑う音が聞こえ、
『それでな、何とその日来が全長十五キロを越える航空船となったらしい。あのラグナロク級戦艦をも越える存在となった。この意味が解るな?』
「世界は日来を無視出来なくなった」
『その通りだ。そしてその日来がお前を救出すべく行動を起こしたわけだからな、解放の時間が早まる可能性が高い。
 なんせ中立国の二印加奈利加|《トゥーエン・カナリカ》の奴らが様子見に来たからな。それも二印加奈利加の中心に立つジスアム・ネワールドとその右腕、ライターム・フェイズの二人が同行している』
 面倒なことになったものだ、と思った。
 二印加奈利加は世界唯一の中立国だ。全ては世界のため、と言う言葉を胸に行動している。
 様子見はその言葉に従い、ここへ来たのだろう。
 人の死を邪魔するとは、日来もとんだ連中だ。
 早まるか否かは運次第だろう。
「そうか、解った。ところで噂の日来は今何処にいる」
『空間移動して詳しい位置は掴めていない。が、狙いはここだ、慌てることも無い。朱鳥天にも連絡を飛ばし、戦闘準備をしておくよう伝えてある』
「幾ら黄森でも、辰ノ大花の地を戦火に巻き込むことは許さないぞ……!」
『心配するな。辰ノ大花での戦闘は辰ノ大花の者達と黄森の者達だけだ』
「ならいい」
 そう言って会話を断ち切る。
 沈黙が流れる頃、
『もしお前がまともな宿り主だったならば、良き友となり得ただろうな』
「嫌味にしか聞こえないな」
『嫌味に聞こえるように言ったのだから当然だろう』
「貴様……!」
『そう怒りを抑えられないから暴走するのだ、少しは学べ』
 こちらを馬鹿にするように彼方は会話を楽しむ。
 映画面に向かって話してはいるが、双方は相手に敵意を向けるように話す。
 張り詰めた空気が流れ、無言の場となる。
 若くして地域の名を背負う二人は、それぞれ違うことを経験し違う意志を抱いている。異なる意志は相容れぬものであり、それを表すように二人は無言の威圧を掛け続ける。
 風の音が聞こえてくるなか、黄森の覇王会会長に動きがあった。
 向こう側は何やら慌ただしい、異常事態が起こったのか。
 この答えはすぐ帰って来た。
 外から聞こえる警報の音。
 空へ飛び立つ戦闘艦。
 辰ノ大花の地を慌ただしく走る者達の足音。
 これらが意味するものは――
『日来のご登場のようだ』
 立ち上がり外を見上げるが、堀のせいで見える範囲が狭い。
 首を動かし視界を動かすも、日来の姿は見えない。
『そ
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