ファントム・バレット編
Crimson Ammo.
死の弾丸
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ワンハンドショットと言われるこの高等技術は相当のSTRもしくは卓越した反動制御のプレイヤースキルが必要だ。見たところレイの筋力値は対物ライフルを扱うシノンより相当低いと思われた。とすれば、レイの場合は後者なのだろう。
しかし、2人の幽鬼を乗せたロボホースはその銃撃を巧みにかわしてなおも距離を詰めてくる。
「キリト、後何秒だ」
「10……いや、7秒後。いくぞ!!5……4……3……」
キリトがカウントを始め、レイがアサルトライフルの下に付けてある円筒の物体に手を伸ばす。
「2……1……今!!」
「発射ァ〜!!」
レイが危険な笑みを浮かべながら底のスイッチを実に楽しそうに押すと―――、
――シュバッ………ドォォォォォン!!!!
バイクの後方で炸裂したグレネード弾がロボホースを巻き込み盛大な爆発を撒き散らした。
「……何撃ったんだよ、レイ」
「ん?グレラン」
しれっと返しながら弾を再装填しているレイが、爆風を見やって小さく舌打ちする。
「直撃はしなかったみたいだな。時間稼ぎが精々か……」
「距離を取れただけで十分だ」
しばらく走った砂漠の真ん中でバイクを停止させると、レイはポーチから双眼鏡を取り出して走ってきた方向を見る。
「今んとこ大丈夫みたいだな。どっか隠れるところは……」
シノンは辺りを見回して赤茶けた洞窟を見つけると、弱々しく掠れた声で言った。
「……あそこ、多分、洞窟がある」
「おっ、そうか。確か洞窟ってんのはスキャン避けられるんだっけか。よし、行こうぜレイ」「……ああ」
一行は再度バイクに乗り込むと、洞窟に向かって走り出した。
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