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Epic4魔導円舞〜Reverse:The ToweR〜
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かりそうだ。

「ジュエルシードちょうだい」

またあの声がしたと思えば、2人の少女が私の目線のところにまで上昇して来た。歳は今の私やはやてより少し上と言ったところか。ミルクティブラウンの髪は、片方は肩までのセミロング、もう片方は腰まであるロング。瞳は共に桃色。間違いなく双子だ。仲が良いのか指を絡める形で手を繋いでいる。中でも一番気になるのが、

(あのバリアジャケットは・・・ユーノと同じ・・・?)

色はなのはのバリアジャケットみたいだが、デザインはユーノの物と似通いすぎている。違いと言えば色、そしてハーフパンツではなく膝丈のスカートであることくらいだ。

ジュエルシード(ソレ)はユーノが探してる物なの」

「だから大人しく返して。そうすれば許してあげるから」

とりあえず「ユーノ? あなた達は誰?」と、声を少女の物にしてから訊ねる。まずはこの子たちの正体を知りたい。馬鹿正直に答えてくれるとは思えなかったが、

「冥土の土産に教えてあげる。私、セレネ・スクライア!」

「冥土なんて言ってるけど別に殺す気ない、エオス・スクライアだよ」

やはりスクライアか。ロングの方がセレネで、セミロングの方がエオスだな。しかしそれにしても、よく冥土の土産なんて言葉を知っているな。多少この国のことを勉強して来たのか? リンディ艦長もそうだったし。まぁ、かなり偏ったり間違った知識だったが。特にお茶が・・・。

「あなた達スクライア姉妹が、そのユーノっていうのに頼まれて来たの?」

「ううん。内緒で来たんだよ〜。ユーノの知らぬ間に私たちが回収して・・・」

「行き詰ったユーノにジュエルシードを渡して、私たちのことをもっと尊敬させるんだっ♪」

なんだ、そのふざけた理由は。つまりなんだ・・・この子たちは「そのユーノって子が好きなんだね」と言ってやる。ユーノはジュエルシードを発掘した責任感から地球にまでやって来た。が、この子たちはそんなユーノにもっと尊敬――好きになってもらいたいってことでやって来た、と。

「「ぶふっ!? な、ななななな! ちがっ、そうじゃなくて! ただ私たちは!」」

顔を真っ赤にして動揺しまくるスクライア姉妹。どうやら図星だったようだ。わたわた忙しなく手を振る2人だが、それでも繋いでいる手を放そうとしない。何か理由があるのかと思えば、繋いでいる手を私へと向けた。

≪Gate open≫

そんな機械音声が握られている手の中から発声されると同時、前面に展開されるミッド魔法陣。なるほど。あの子たちが繋いでいる手の中にデバイスがあるから手が離せないのか。おそらく2人でデバイスを同時使用し魔法を発動させる、2人で1人の魔導師なんだ。

「「ベ、べべ別にユーノのことなんて、す、すすすす好き
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